ハロー…トキオ…

さっき気づいたけど、もう年末なんだよな。
でもう一個気づいたけど、まだ2010年なのね。気分的には2012年くらいだった。
よその今年の映画ベスト10を読んでたら『第9地区』とか『アイアンマン2』とかがあって「あれからまだ1年経っとらんかったか!」と愕然としたんですよ。

こんな気分の理由ははっきりしとります。
9月くらいからか、職場で転勤、退職が相次ぎ、人員がごっそり入れ替わったんですわい。
上司が変わったため職場のルールが変わり、加えて新人の教育を担当するハメに。
新人くん、イイ奴だが覚えはカメムシより悪い。彼の提出物を見る度に途方に暮れる。
孫の手で畑を耕すような日々に、さすがに疲れましたわい。


おまけに世間に目を向けりゃ漫画とアニメを対象にした妙な条例が成立。
この条例、一角超獣バキシムに角を足し、八角超獣にしました!てな感じだよな。

ウルトラ怪獣シリーズ17 バキシム

ウルトラ怪獣シリーズ17 バキシム

角が増えればなんか強そう。でもそんだけ。
目的であるウルトラマンA抹殺に、具体的につながる要素じゃない。
出現ポイントを練り直すとか、頑張ってもう1匹バキシムを育成するとか、Aに勝って人類滅ぼしたきゃやることは他にある。
それにトゲトゲ超獣が欲しいなら、すでにサボテンダーがおるじゃない。あの条例ってこういう状態ですわな。結果なぞでやしない。

うんざりする日々、オレは久々に『デッドライジング』を引っ張り出し地下を爆走中。
BGMは空手バカボンの『来るべき世界』。テ〜ク〜ノ〜、テクノライディ〜ン!


来年はニコニコしながら過ごしたい。バロン・サムディにお祈りしながら床につこう。

オレだって続編ベスト出すぜ

「続編映画ベストテン」に参加しますよ!
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20101101

こういう時は悩んじゃイカン。ぱっと思いついたモンを挙げていくのがイイ。そりゃ分かっとります。
でも大量のタイトルが浮かんでくる。アレもある、コレも良かった。結局悩んでしまう。
悩みぬき脳がジンジンしてきたころ、フハっと浮かんだ。

グレムリン2 新・種・誕・生』。これがオレの続編映画ベストワン、いやチャンピオン。
内容も素晴らしいが、オレのスレイヤー童貞を奪ったのは実は本作というのもポイント。
鑑賞から数年後、名曲『エンジェル・オブ・デス』を初めて聴いた時、間奏部に聞き覚えがあったんですね。
しばらく悩んで気づいんたんですよ。
「これ『グレムリン2』で、スパイダー・グレムリンフィービー・ケイツに襲い掛かる場面で流れた曲だ!!」
グレムリン発スレイヤー行き。因果鉄道ってこれだよな。


ベスト10は以下の通り。
点数は1位の『グレムリン2』が46点で、残り9作は全て1点でお願いします。


1位 『グレムリン2 新・種・誕・生』(10点)
 
以下は全て同位
『マッドマックス2』(5点)
仁義なき戦い 広島死闘編』(5点)
『ゾンビ』(5点)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』(5点)
バットマン・リターンズ』(5点)
ヘルレイザー2』(5点)
007は二度死ぬ』(5点)
『マッハ!弐』(5点)
『必殺4 恨みはらします』(5点)

ベストテンという企画ゆえにこうしたけど、ホント言えばこれらに点数差はないです。どれも大好きな作品。
素晴らしい続編映画って、考えれば考えるほど出てくるんでキリがない。
しかし、こういうの考えるのは楽しいね。気がつきゃ16時。考え始めてから5時間経ってたよ。

追記:点数制限あるのに気がつかなかった...!訂正します。『グレムリン2』が10点。他が5点とします。

『ダブル』

『ダブル』を読みました。

ダブル

ダブル

ストレートな味わいでした。もう少年マンガ的なものを感じたくらいに。


ストレートなのは味わいの話で、物語自体はイロイロと絡み合っており単純にはいかないんですがね。
声と顔を変え、かっていた組織に別人として潜りこむという、潜入捜査官ものである以上周囲を騙し続けねばならないが、その中には共に死線を潜り抜けた相棒もいて、いつバレるか分からない。
おまけに、潜ってみればボスの消息が途絶えていた。擬態か?と思うが、このまま崩壊しかねないほどに組織が揺らいでいる。ボスはどこへ?そもそも生きているのか?
こんな感じで状況は複雑なんですね。
また、主人公だって一筋縄ではいかない。
裏社会一本で過ごしてきた男だけど、そこ生き延びてきただけあって、その暴力は制御されてるんです。その一方で、こりゃ獰猛というより凶暴だってものを抱えており、それが噴出した時は、周りが絶句するようなことをしでかすワケです。
ちなみに、この凶暴さが発揮される場面、人間を挽肉にでもするような暴力もさることながら、暴力を振るわれる側の土性骨も凄まじく、ズバリ名場面であります。


そんなんでストレートなのかと言われそうですが、上記のものは印象深いけど、構成要素の1つで全てじゃないんです。
この作品、作者自が言ってますが、基本は「男の世界」なんですよ。
男の世界ってもイロイロあって、抱えてるプライドに、甲斐性が追いついてない連中が言い訳として振りかざす「男の世界」ってのがあります。現実社会で目にするのはまずコレですね。
それじゃなくて、腕に覚えありな連中が集まった時にできあがる「男の世界」。本作はこれであります。
そして、そういうコワモテ連中が、フト気を緩めた時にかもしだすイイ雰囲気。これを現すにのに使われる小道具は旨いメシ。男のイイ雰囲気は相応しい話題これだよね。でもメニューは変化球で、フィリピン料理のチャンポラド。今度さがしてみよう。


また、これは戦いの物語でもあります。オレが戦いを題材にした物語を味わう際、一番気にするのが敵が強いか?ってことです。敵は強い方が面白い。当たり前のことですね。
だからウルトラセブンは「倒せ火を吐く大怪獣」だしガンダムは「巨大な敵を撃てよ」なんですよ。
序盤で最大の敵が主人公に向かって言うんですね。お前はオレに似ていると、同じ土俵の上にいるんだと。
その上で主人公には絶対にできないことをズバっとやってのける。同種の人間だが弱点はない、そんな奴にどうやって勝つのか?
またそこにたどりつく前に、おそろしく強い兵士達を飛び越えてゆかねばならない。登場する組織はドラッグの密売組織なのに兵士と言うのは、描写が完全に傭兵部隊だから。
ここに少年マンガ的な興奮を感じたんです。


ストレートで少年マンガ的な興奮を感じ、絶句するような陰惨な場面も登場する本作、大変面白かった。
普段は拳銃より怪獣、暗黒街のアウトローより伏魔殿のマクンベーロなオレだけど、スイスイ読みました。

アンジーイヤーは地獄耳

『ソルト』を観たんですよ。
本作のキャッチコピーである「彼女は、何者なのか?」を初めて見た時、オレの頭をよぎったのは「あれはデビル、デビルマーン、デビルマ〜ン」。アニメ版『デビルマン』のOP曲の一節であります。

デビルアローもデビルイヤーももデビルビームも、アンジェリーナ・ジョリーならイケそうじゃないですか。デビルウイングなんて余裕ですよ。
これ内容をまったく知らない状態での印象で、この時点では「でもホントにそうだってことはねえだろう」と思っておりました。しかし、観おわってみりゃ、なんとそのまま。ホントにアニメ版『デビルマン』。この名を出すのは露骨すぎないかと、チトためらうくらいに『デビルマン』。オレは『デビルマン』はアニメ版を絶対に無視してはイカンと考える人間なので、これは棚からぼた餅でしたね。


この映画、久々に観たスター映画でもありました。
宣伝では貴方は騙されるとかなんとか言ってますが、話自体は他愛のないもので、ホンッとに騙される人ってのは少ないはず。個々の場面もスゴイとは思うし楽しくはあるけど、でも驚くようなものは出てこない。このクラスのアメリカ映画なら、わりと当たり前のレベル。本作特有のものとえ言えば「アンジェリーナ・ジョリーが出てる!」。主演女優の貫禄で成立させてんですね。


ここで思うのは、看板役者でアクション映画を成立させる場合、かってそれを担っていたのって男性スターだったよなあってことです。トム・クルーズとかキアヌ・リーブスとか。今では信じられないけどニコラス・ケイジもその一員だった。
いや、アクション映画への女性進出ってのは今に始まったことじゃないです。シガニー・ウィーバーリプリーがいたし、10年前には『チャーリーズ・エンジェル』という巨大なマイルストーンがあった。香港には多くの女武打星がいて、日本にも志穂美悦子がいて水野美紀がいて、と事欠かなかったです。そういう流れはあったけど、それでもメインは男だったわけですよ。女性アクションは特別なことでした。でも今は女優主演のアクションに、もう特別な感慨はないじゃないですか。かってのオルタナティブはスタンダードの1つになったワケですよ。
そして、それに比例して男性スターのアクションで、直球のものは減ってきましたね。アメコミヒーローとかの、なんらか条件付けがされることが多くなりました。
これは良いとか悪いとかの話じゃないです。オレはどっちも好きですよ。性別に関係なく、誰もがブン殴ってブっ放してガンガン燃やして目にモノ見せてやるベキと思っております。


『ソルト』上映前、流れた予告は『バイオハザード4/アフターライフ』。同じく女優が主演のアクションもの。やはり流れはコッチよのうと思う。でも、その後に流れたのは『特攻野朗Aチーム』。ロビーには『エクスペンダブルズ』のポスターがあった。かっては当たり前に思ってた男臭く、かつ能天気な雰囲気が今となっては物凄く新鮮に感じられる。
よし、全部観ようっと。



しかしミラ・ジョヴォヴィッチって見る度に顔が恐くなってますよね。バイオの予告観てたら、彼女が荒ワシ師団長に見えてきたよ。

パイプレンチを使う男は信用できる

アイアンマン2』をちょっと前に観たんです。
巷では「詰め込み過ぎで話がおかしくなっている」と言われてますね。
これは同感で、新要素を色々と付け足したせいで、多くのものが中途半端になっている。
ウィプラッシュについて更に描写を重ねるべき、というか本当なら新キャラは彼一人でいくぐらいでなきゃおかしいし、ブッラクウィドウなんて、いなくても話が成立するような扱いでしたぜ。
また、アイアンマン最大の特徴である「どこの誰かを、誰もが皆知っている」ということについて、ヒジョーに適当な描写しかしてないのよ。
前作のラストで大見得きったんだから、そこは生かしてもらわんと。ここはブーブー言わしてもらいますぜ。


巷の評判には続きがあって「でも及第点はクリア。そして社長のチャームは今回も健在!」てな感じじゃないですか。
これについても全くの同感。不満もあるが、でも楽しかった。おかえりなさい社長!
今回最も良かった場面は社長がパイプレンチを使うってところですよ。

一念発起した社長が独力で開発室を作る場面ですよ。床をはつってケーブルやダクトを放り込んで、そこいらのパイプやらで新型リアクターの実験・開発装置を作るじゃないですか。
リアクター起動時に光線の向き変えようとして、方向切替装置を水道管のバルブで代用してるもんだから上手くいかないって場面ですよ。
バルブのハンドルが固くて動かない。これだから古いバルブはイヤだ!
よし、じゃあパイプレンチを引っ掛けてウィルキーの代わり!グイっと回してしっかり回転。切替ヨシ!の指差し呼称!


ウィルキー。現場での必須工具。

これは現場を知ってる人ならではの行動ですよ。だからオレは社長を「しゃちょう」ではなく「シャチョー!」と読み、頭に「ヨッ!」の一声をつけるんですよ。ブレイドの叔父貴がああなって以来、アメコミヒーローは卒業かなと思ってたオレを引き止めた社長。信じていて良かった。


あとスカーレット・ヨハンソンの扱いには絶句しましたね。あまりにモロで。
この人に何やらせんだろと思ったら社長秘書ですよ。秘書課のエースでタイトなスーツ着せんの。
ここで言う秘書ってのは、現実の秘書にはまるで関係ない、明らかにエロ物件としての秘書じゃないですか。
「女教師」とか「義母」とかの言葉を、フランス書院的な目線で見たのと同じものですよ。
そこに加えて「実はスパイ。コーネームはクロゴケグモ」。
グラビアでもヤンマガとかヤンジャンには絶対に載らない。週刊現代とかアサヒ芸能に載る。そんなセンス。
そう考えると、ますますあの扱いは惜しかったなあ。

光の国から

ひかりTVを導入したんですよ。
正式に加入したわけではなく、無料の2ヶ月だけとりあえずやってみるかって話なんですがね。
オレは実家にいたころに観てたWOWOW以外、ケーブルだの衛星だのの有料放送には手をつけておらず、GyaO!とかのネット配信もなんか面倒で観てなかったんですよ。
数年前のWOWOW経験ってのは現状とかけ離れたものだろうし、こりゃ初体験みたいなもんだよなと暢気にかまえとったんですよ。


視聴が可能になり、映画のチャンネルに合わせると、最初に映ったのが『フリーダ』。
主演がサルマ・ハエックなんでチョイと気になってたけど、なんとなく観てなかった映画。いい機会だからと観ましたね。他にすることもあったんだけど、なんか最後まで観てしまった。フリーダ・カーロのことは良く知らなかったんで面白く観れた。
『フリーダ』が終わって次に始まったのが『スカーフェイス』!
気が利いてるなあ。ここでちょっと番組表をチェック。この次の番組はと見ていくと『狼よさらば』。トニー・モンタナの次はブロンソン!言葉を失いました。
次の日の予定を見ると『ホワイト・バッファロー』『コップランド』『要塞警察』と我が目を疑うコワモテのラインナップ。どうしてこうなった。


次にチェックしたのがビデオ・コーナー。いわゆるオンデマンド放送で、好きな時に観れるのが売り。こういうのはロクなものが無くて、あっても有料ばっかだろとと思ってたら全然そんなことはない。
ウィッカーマン』(当然オリジナル版)があるんだよ。もう2回くらい観た映画だけど、また観ちゃったよ。他は『プロフェシー』とか『殺人魚フライングキラー』とか。これって12チャン?
邦画の方を見てみると『忍者武芸帖 百地三太夫』『山口組外伝 九州進攻作戦』など濃密な布陣。今日はさっきまで『北陸代理戦争』を観てましたわい。
テレビ番組からは『仮面ライダー』や『ウルトラマン』シリーズが大量に用意されてました。『ウルトラマンタロウ』から、大好きな“酔っ払い怪獣ベロン”(完璧なネーミングだと思う)が出る回を観ましたね。明日は『ウルトラマンレオ』のシルバーブルーメの回でも観るか。ああ、楽しいなあ!


ひかりTVの予想以上の充実振りに、ここ数日テレビばっか観てるんですね。
ソファーに横になって一日動かずテレビ漬け。ああ、スラッカー。カウチポテト族。
で、分かったんですよ。オレはひかりTVしか使ってないが、他の人達はもっと色々なものを使ってるはず。スカパーとかなんとか。ならDVDやブルーレイを買ったり借りたりしねえよなあ、と。
そういや『日本映画空振り大三振』でも劇場だけでなく、ソフトの商売もかなりやばくなっているため、劇場公開での赤字をソフト販売で補うといった手法が通用しなくなっているとありました。落ちる金がなくなってきとると。

日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)

日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)

あ、これがデフレか!商品は安く手軽に購入できるようなるが、銭が落ちんようになるので業界が縮小してしまう。今、言葉でなく心で分かった!


ああ『ビデオドローム』でも観よう。

36歳の春だから...

昨日より『ゲゲゲの女房』を観ております。
これ、あくまで奥さんの話だし、しかも今やってるのは水木しげるとは無縁の少女時代。
なら妖怪とかは出んだろうと思ってたら、第1話からべとべとさんが登場。

本日放送の2話では、直接の登場ではないけど、ひだる神、小豆はかりが出ましたね。
小豆はかりと言えば『のんのんばあとオレ』にも登場した、水木しげるに縁の深い妖怪。
TVドラマ版では青野武が声を演じてましたな。「静にして動、動にして静」てなこと言って。
それどころか、絶対に登場しないはずの水木しげる少年まで登場。この時は武良茂だけど。
こんな感じで、かなり水木しげるを前に出した作りですね。OPも鬼太郎やねずみ男が出てくるし。
このぶんだと、東京が舞台になってからは貧乏神やマチコミなんかが出てくるかもしれない。
水木ファンとしてはありがたい話です。楽しみだねえ。


しかし10年、いや5年前だって思いもしなかったよ。NHKの連ドラを観て、しかも楽しみだと思うなんて。
原作が原作なんで今回は特別とも言えるが、実は『うぇるカメ』もちょくちょく観てた。
エド・ゲイン!戦闘獣グラトニオス!硫酸ドロドロ何でも溶かす!とか言うてても、オッサンな部分も出てきたよ。
加えて、今日はオッサン門を開いたなと思う出来事があったんですね。
さっき葬式から帰ってきたんですが、これが同級生の葬式だったんですね。肝臓ガンだったとか。
同級生の葬式はこれで4度目。病死が2人、事故死が1人、自殺が1人。
これが多いのか少ないのかは分からんが、それなりに年齢を重ねないとあわない回数でしょう。
まさかの結婚もしたし、気がつきゃ親父は66歳だったりと、年齢を意識することが最近多いんですね。
ああ、36歳の春だから。


というわけで録画しておいた『キングコブラ』を観ようっと。

キングコブラ [DVD]

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オッサンであることをを意識することと『キングコブラ』は両立すんのかよ!って?するさ!21世紀でもな!