ベンキョしまっせ戦争の、ケイジ

nikuzombie2006-01-24

ロード・オブ・ウォー」を観たのです。
観たのは1/21。客はオレを入れて14人。日曜日の21時からの上映のわりには人がいた。
14人のうち、6人がフィリピーナつう珍しい状況。ロビーで一服してる時も、聞こえてくるのは(たぶん)タガログ語ばかり。
買い物帰りとしても中途半端な時間だったし、(たぶん)ニコラスとか言ってたのが聞こえたから、ニコラス・ケイジのファンだったのかな。


ところでニコラス・ケイジってオモシロ顔ですよね。
後退した生え際、それに反比例する豊かな体毛、太い鼻の下の筋、コントみたいな眉毛、そこに澄んだ瞳と長いまつ毛が。
とにかく顔の構成がチグハグ。オモシロ顔の人は他にもいますが、完成度の高さでは群を抜いてます。
なので、似合うのは情けないか、いかがわしいか、その両方を兼ね備えた役。
ワイルド・アット・ハート」「フェイス/オフ」「スネーク・アイズ」「アダプテーション」...いづれもピカリと輝いております。
今回のケイジは口先だけで修羅場をくぐる武器商人!適役ですね。


映画の方ですが、面白かった。直球のピカレスクものですね。
ナレーションで物語が進行し、絵作りはPV的、そして真っ黒ジョークと「ファイトクラブ」を思わせるものがあります。ジャレット・レトも出てるし。
特に笑ったのが「銃だよ銃だよ!試供品だからタダ!持ってけドロボー!」の場面。その後輸送機も「持ってけドロボー!」されちゃって。
映画観て面白いとは思っても、声に出して笑うことは滅多にないが、これは吹き出した。
横の席でケラケラ笑ってたフィリピーナの皆さんにつられたのもあるだろうけど。
ヤクザ将軍とヤクザ王子に絡まれて、精一杯対応すんだけど、実は帰りたくて仕方ないのがミエミエなのも可笑しい。
しかしそのギャグみたいな状況の裏には死体が山積なワケでして、中盤あたりから、その辺を突付いてくるんですな。
ケイジとが飄々とザ・ビジネスマンを貫けば死人が増える。最低限の良心ってものは?金の為に無関心貫くのか?
その問いに対し「オレは戦争で儲けているけど、人が死ななければいいと思ってる」つう、中学生でもそりゃないぜセニョールと思う理屈で応じてるんですな。
でも周りはそうもいかず、グジュグジュと幸せは崩れていくのであります。
で、思ったんですけど、この映画「ホテル・ルワンダ」にリンクするものがあるんじゃないですかね?
アフリカ、戦争、無関心てな要素は共通するものがあるのでは。主人公の立場は正反対だけど。
ホテル・ルワンダ」はまだ観てないので見当違いかも知れないのですがね。こっちじゃ4月公開だもんなあ。


しかし、ヤクザ王子が連れてる黒人ギャルはサイコーだったなあ。ケイジはよく誘惑に耐えたもんです。
「自制できる」人だそうだから、当然なのかも。さすが息子にカルエルと名づける男。護身完成済みなのか。