この人をみよ

「続・人間コク宝」を読んでたら、楳図かずおのページで菜食主義についてチョット話があったんです。
聞き手の吉田豪は基本的に菜食主義なので、その話を振ると楳図かずおも肉はほとんど食べないと。
で、菜食主義に対する世間での物言いについてチョット考えたんですよ。
菜食主義者っていうと、ナヨナヨしてる、男らしくねえという風に語られがちじゃないですか。
そこに動物愛護が絡んだ日にゃ嫌悪の対象にされちゃうこともある。
後は奇人・変人ですかね。
上の楳図かずおがそうですね。あの人は奇人の見本みたいな感じに思われてますね。
他にベジタリアンで奇人というと、スティーブ・ヴァイもか。自宅に瞑想用ピラミッドあるよって人ですからね。
奇人ってのも、いわゆる「男らしさ」とは遠いものとして扱われがちですよ。
菜食と言って、普通語られるのってこんな感じじゃないですか。
でもオレはこの風潮に違和感がある。どうにも馴染めない。
だってね、菜食主義の有名人と言ってまず思い浮かべるのがキラー・コワルスキーだから。


キラー・コワルスキー

こんなんをナヨナヨしてると言われたら、オレたちはいったいどう生きていけばイイのか。
ちなみにここでコワルスキーの名を出すのは、ウケねらいなんかじゃないからね。マジです。
だって、菜食って言葉を初めて知ったのがコワルスキー関連の記事でだったから。
30才以上の男に限定すれば、そういう人は決して少なくないはずだ。
次に、トドメなのが西村寿行。この人が菜食主義だったのはそこそこ有名なはず。


西村寿行

ホントは別の写真をアップしたかったけど、いいのが見つからなかった。
70年代あたりの西村寿行って、髪型は宮史郎で顔は大門団長だったんですよ。著者近影では超コワモテだった。
まあ、この写真でもいわゆるベジタリアンの顔じゃないですけどね。
書く作品はナヨナヨなんて言葉は無縁だし、本人もそうであったことはwikipediaの記事にも書いてありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E5%AF%BF%E8%A1%8C
しかし、父親が馬賊ってのはイイ話だ。


加えて、オレの周辺の人間が、菜食=ナヨナヨといった物言いに対する違和感を増加させるんですよ。
完全菜食主義ではないけど、肉はあまり食べないって男がいるんですよ。そいつは豆腐が好物なんです。
いっぺん、そんなに好きならキロ単位で食ってみろ!と言ったら、30分で10丁食ったんですよ。
10丁と言ったら、軽く3kgを超えてますよ。次の日ウンコが真っ白だったらしい。
その一方で、肉が大好きって友人がいるんですが、こいつとステーキ食いにいったんですよ。
そしたら200gのステーキとサラダで、もうお腹いっぱいと言い出す。ライスは残したんですよ。
どっちがナヨナヨしてるかと言えば、どう考えても後者じゃないですか。


有名人と身近な人間の両方の面から、菜食主義に対する一般的なイメージって馴染めんのです。
てなこと思いながら「続・人間コク宝」を読み進めたら、東郷健が登場。もうワケ分からなくなりました。