総統、歩けます!

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20060206
こちらでヒトデヒットラーが話題となり、急ぎレンタル店に走りました。
仮面ライダーX第4巻 大変身編」に収録されていることを確認。レジにゴー!
夜勤に備えての睡眠時間調整に調度イイ。デッキにセットアップ!
「地獄の独裁者 ヒトデヒットラー!!」を観賞開始。ライダーな書体のタイトルが期待を煽ります。


いやあ...参った。スゴイわ、これ。
開始早々にヒトデヒットラー登場。
第一声は「ヒットラァ!!」。いきなりこれだ!
この人、掛け声が「ヒットラァ!!」なんです。なのでジャンプしたり攻撃する度に「ヒットラァ!!」と叫びます。
有名な口上だって忘れちゃイカンですよね。
「我輩は地獄の独裁者、ヒトデヒットラー!」
ヒトデヒットラーのアクセントのつけ方は、完全に「ハイルヒトラー」を意識しており、強烈なギャグであります。手も斜め上に上げるしね。
ちなみに部下は彼のことを総統と呼びます。


総統と呼ばれるだけあって、なんか特別待遇な雰囲気が漂うのもヒトデヒットラーの特徴。
この回の戦闘員はナチ風の制服を着ており、いかにも直属の部下といった感じ。
ヒトデ総統の台詞に「我が秘密警察の手にかかれば」というのがあります。
つまりこのナチ風戦闘員はゲシュタポなんですね。
ナチ、ゲシュタポとくれば当然拷問でして、さらってきた相手を電気ショック拷問にかけたりします。
また、専用の潜水艦も持ってます。Uボート!専用のものである証にハーケンクロイツをでっかく掲げています。
しかもこれ、潜水艦だけでなくアジトとかにやたらハーケンクロイツを掲げているのです。
ヒトデヒットラーは秘密組織ゴッド所属の怪人で、ゴッドにもちゃんと紋章があるんですから、本来ゴッドの紋章こそでかく掲げるべきなんですが、とにかくハーケンクロイツ。ゴッドの紋章は申し訳程度にしか扱ってません。
まだ第3帝国の夢を忘れられないんでしょうかね。もうヒトデなのに。


とにかくキャラの立ち具合が抜群であります。
ヒトラーとかナチスはネタにしやすいというのを差っ引いても強烈です。
そもそもヒトラーとヒトデの合体ってアイデア自体がアバンギャルドすぎる。
他のXに登場した怪人達ってのがタイガーネロ(虎+ネロ)とかのなんとなく関連が分かる奴とか、アリカポネ(アリ+アル・カポネ)とかのダジャレですから、ヒトデ総統の食い合わせの悪さは群を抜いております。
そりゃ印象に残るわなあ。オレ自身、Xの内容はほぼ忘れてたのに、こいつのことはよく覚えてましたからね。


今日は、ここ10年で間違いなく「ヒットラー」という言葉を聞いた最多回数の日であります。
あと、ヒトデ総統意外にも見所あり。
髪に白いもの混じってはいるけど、まだまだ若い立花藤兵衛がサングラスかけてて、ホントに決まってます。
科学者夫婦の超ヒッピーな変装は、ある意味ヒトデ総統に匹敵します。
いやあ、濃密なひと時でした。