10番勝負

邦画オールタイムベスト10ですよ。
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20081113
10じゃ足りんとか、明日には別のもの思いつきそうとか、そういうのは仕方ない。
いいんだよ。楽しかったら。ということでオレのベスト10です。順位はあってないようなもん。


1位 『狂い咲きサンダーロード
これはもう仕方ない。だって当然じゃん。
内容も最高ですが、この作品は言葉の選択が絶品だよなあ。
まずタイトルが素晴らしいし、「スーパー右翼」なんて爆笑と納得の両方を味わったもんですよ。
どうしてDVDバラ売りしなかったのよ...
2位 『魔界転生』81年度版
天草四郎=オカマって定番を作ったのはこの映画ですよ。
ジュリー、ソニー、トミー、丹波ときて監督は深作欣二。率いるは角川春樹
『ケイオス A.D.』 『超人戦隊バラタック』そんな言葉が思い浮かぶ組合せ。
この映画なかったら、オレは時代劇を観てなかったと思う。
3位 『仁義なき戦い 広島死闘編』
作品として考えりゃ1作目だけど、やっぱ大友勝利が出てるから。
もちろん「牛のクソにも段々があるんで」の宍戸錠演じる大友もイイけど、やっぱこっちですよ。
大友の口上以外ににも「犬の肉ですけ」「わしのゼロ戦ですけえ」とかイイ台詞が沢山あるのも魅力ですよ。
4位『DEAD OR ALIVE 犯罪者』ゲームじゃなくって三池崇史の方
開いた口がふさがらず、そのままアゴが外れるようなラストは語り草ですが、実はオープニングもメチャクチャいいんですよ。
一時期、PV代わりにオープニングを何度も観たもんです。
5位『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間
これ実は人を選ばない映画ですよ。観れば最後には誰だって同じ表情になる。
土方巽のグワァーンな舞踏には耐えられても、「おかーさーん」を見れば誰もが絶句するから。
以前、『犬神家の一族』とかが好きだけど、でもカルトとかその気はない友人にDVD貸したんですよ。
そうしたら、そいつ嫁さん(もちカタギ)と一緒に見ちゃったんです。
どうだったと聞いたら、始まってすぐに嫁さんが「何コレ...」しか言わなくなった...と言うんですよ。
友人の方も「さあ...」としか答えらなかったそうで。オレも同じだよ。人類みな兄弟!
6位 『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』
世界中のフランケンシュタインものの中でも上位に入る作品だと思う。
東宝フランケンシュタインなら「サンダ対ガイラ」じゃねえの?と言われそうですが、こっちの方が好きであります。
7位 『伝説巨神イデオン 発動編』
とにかくフルスロットル。ノッケから生首がヒューっと飛んで、後はひたすら皆殺し。
どれだけひたすらなのかと言えば、映画版のために新しくデザインしたメカがロクに映らないくらいに電車道
本策を制作している間、富野由悠季(当時は喜幸)は頭から尾骨まで全身のチャクラが回りっぱなしだったはず。
人間、ストレスが溜まり、その上さらに溜まってオーバーヒートするとイイもの作るよなあ。
その面でも「新世紀エヴァンゲリオン」ってイデオンと重なりますね。
8位 『鬼畜』
岩下志麻が「食いたきゃ食えー!」と叫びながら、子供の口に醤油まみれの飯を無理やりねじ込む場面は本当に恐かった。
また志麻の姐御が「クワー!」と言いながら緒方拳を貪るように犯してる(ようにしか見えない)場面も強烈だった。
オレ、この映画を小学3年生の時に観たんですが、見ちゃイカンものを見たなって思ったもんですよ。
9位 『セーラー服と機関銃
アイドル映画、青春映画とイロイロな括りがされるんでしょうが、オレにとっては異形の作品。
今年再見したけど、やっぱ「えらいもの観たな」という気分になります。
タイトルが出る場面、何が映ってるのかといえば「燃え盛る炎をバックに両手を合わせる薬師丸ひろ子」ですよ。
今、アイドルが主演の映画でこんなんあるかって言ったらまず無いだろうし、当時だって他に無かったかもしれない。
どう咀嚼していいのか、今でも分からない作品であります。
10位 『回路』
インターネットを通じて幽霊が現れるという都市伝説レベルの話から、人類滅亡まで話がでかくなるのに驚いた。
また、都市伝説から人類滅亡まで過程がドカーンではなくジクジクと進んでいくのも素晴らしい。
ジクジクと言ったけど、作風はドライで登場人物を完全に突き放してるんですよ。
小雪麻生久美子と薄幸そうな人達が出てくるんですが、幸薄いじゃなくてズバリ不幸。
『リング』を初めとするJホラーっていま一つピンとこないものが多かったんですが、これは良かった。



わ、もう10作だよ。
他にも『直撃!地獄拳 』『ポルノ時代劇 忘八武士道』『妖獣都市』『ガメラ 大怪獣空中決戦』『新しい神様』...
ゆきゆきて、神軍』『必殺4 恨みはらします』...いやキリがないですね。