我が青春のカーカス邦題

スヌープ・ドッグの新作につけられた邦題が話題になっとります。
http://rocketnews24.com/?p=78639
あんまりだ!って声もあれば、これは分かった上での行為だ!という声もある。
オレはヒップホップには縁のない、デスメタルマサカーな男なんですが、でもシミジミ思うね。
「この味わい、カーカスの邦題と同じもんだ…」と。
メタルファンならば誰もが思うことのはず。


というわけで、カーカスの邦題を列挙いたします。以下、太字はオレが特にスキなタイトル。
まずはファーストアルバム『腐乱死臭』!

1. ×××をミンチに!
2. 内臓大爆発
3. 蛆の巣
4. 腐敗(ドロドロシテル)
5. 炭化眼電球
6. 狂乱バラバラ死体
7. 汚れた尻
8. 腐敗日
9. 発酵したはらわた
10. くそったれ人生
11. 膿汁
12. 堕胎
13. 電子妊娠料理
14. 死体の宴
15. はらわた血だらけ
16. 精神科医
17. 焦熱地獄
18. 拷問地獄
19. イボイボ尿道声明
20. 腐ったナイフ
21. 粘液膿性排出物
22. 悪性の下痢

いずれも傑作邦題。ただ、曲自体はオレの趣味じゃないんですよ。

次、『真・疫魔交響曲』!

1. 腐敗臭
2. 餓鬼は屍体を貪り喰う
3. 腐ったはらわた
4. はらわたの膿
5. 屍体大好き
6. 餓鬼は死産児を貪り喰う
7. 保菌者の群れ
8. 寄生虫の卵
9. ××ゴロシ
10. 爛れたはらわた
11. ×××をミンチに!2
12. 肝組織発酵

さっきから×××ってなんだよと思いのアナタ。正解はチンコ。チンコをミンチに!

内容がメタル寄りになり、オレにも聴けるようになった3作目『屍体愛好癖』。

1. 屍体で花をさかせましょう
2. 人体ジグソー・パズル
3. 疫魔交響曲第二番
4. 由緒正しき屠殺場
5. 硫酸どろどろなんでも溶かす
6. 肉体不協和音
7. リゼルジン酸による嘔吐,吐瀉物による洗浄
8. 若き臨床科医の肖像

『硫酸どろどろなんでも溶かす』はあんまりな邦題として有名(のはず)。

お次は『ハートワーク』。

1. 夢の埋葬
2. 殺戮の炉(かまど)
3. 憎しみだけが残る
4. ハートワーク
5. 偽りの像
6. ディス・モータル・コイル
7. 汗して肉を得る
8. ブラインド・ブリーディング・ブラインド
9. 血の学理的解釈
10. 死亡証明書

名曲『ハートワーク』を収録した代表作。このアルバムの成功から、来日公演まで果たした。デス色が薄まり、正統派メタルに限りなく近づいた内容を反映してか、邦題は一気におとなしくなってしまった。

来日記念で発売されたミニアルバム『臓器移植』。

1. ハートワーク
2. ディス・イズ・ユア・ライフ
3. ロットンロール
4. 手術器具
5. 腐敗~ドロドロシテル
6. 肝組織発酵再び

『手術器具』はメス!骨ノコ!コッヘル!てな感じで器具名をひたすら叫ぶバカソング。
サビの訳は「手術器具〜 お清めはおざなりに 我々の道具は特別だから痛いですよ」でした。
ケツの「ですよ」にもてなしの心を感じます。

ラストは『スワンソング

1. キープ・オン・ロッティング
2. トゥモロウ・ビロングス・トゥ・ノーバディ
3. ブラック・スター
4. クロス・マイ・ハート
5. チャイルズ・プレイ
6. ルーム101
7. ポラライズド
8. ジェネレーション・ヘクスド
9. ファーム・ハンド
10. ロック・ザ・ヴォート
11. ドント・ビリーヴ・ア・ワード
12. ゴー・トゥ・ヘル
13. デス・ライダーのテーマ

もう訳してません。原題をカタカナ表記にしたのみ。まあ内容も普通のヘヴィメタルで、メガデスみたいと言われるくらいだから、邦題がこうなるのも仕方ないか。
13曲目の『デス・ライダーのテーマ』のみがそれっぽいが、これは日本のラジオ番組向けに『ロック・ザ・ヴォート』をアレンジした、半ばジョークなのでちと意味が異なる。


やはり面白いのは3作目までですね。それ以降は内容に合わせ、なんか普通。
ふざけた邦題ってのは、ファンの反感を買うもんですが、こういう分かった上での行為は嫌われるどころか愛され続けます。
なので、映画とか音楽とかあらゆるものの邦題は頑張って欲しい。
ふざけていいのかどうか、まずそれを考えるってのも含めてね。