10年ぶりのオールタイムベスト10

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20171031
ワッシュさんの企画に参加しますよ。
前回は10年まえ。その時はこんな感じでした。
http://d.hatena.ne.jp/nikuzombie/20071204
10年経ってみたらこんな感じでしたよ。

  1. ゴジラ FINAL WARS(2004年日本、北村龍平監督)
  2. ブレイド2(2002年米、ギレルモ・デル・トロ監督)
  3. スーパー!(2011年米、ジェームズ・ガン監督)
  4. 宇宙戦争(2005年米、スティーブン・スピルバーグ監督)
  5. キル・ビル Vol.1(2003年米、クインティン・タランティーノ監督)
  6. ロッキー・ザ・ファイナル(2006年米、シルベスター・スタローン監督)
  7. バンパイアハンターD(2001年日本、川尻善昭
  8. チャッピー(2015年米、ニール・ブロムカンプ
  9. シルミド(2004年韓国、カン・ウソク監督)
  10. ココシリ(2006年中国、ルー・チュアン監督)

顔ぶれは変わってるけど、10年後も同じレールの上を走ってますよ。
いくつかにコメントします。

1位 ゴジラ FINAL WARS
この10年で変わったことの1つにツイッターを始めたってのがあります。
そのツイッターで最も多く言及した映画がこれ。
確信しましたね。オレはゴジラ映画で最も好きなのがFWであることを。
泉谷しげるが、孫とミニラと3人組で軽トラ行脚とか。
ドリル戦艦が空飛んでて、その艦長がドン・フライで副艦長が國村準だとか。
愉快で奇跡的としかいえないことが次々とおこってるんですよ。
その一方で、意外に過去のシリーズを尊重しているのも素晴らしい。
敵として出現しても、過去作でゴジラと共闘経験のある怪獣は無残な目にあわせない。
オキシジェン・デストロイヤーが存在しない以上、ゴジラを殺すことは不可能。
ガイガンはチンピラ。
胸を張っていいますわい。2017年、オレのベスト1は『ゴジラ FINAL WARS』!

2位 ブレイド
コミックの実写化については、10年前もアレコレ言われてました。今も色々あります。
でも2002年公開のこの作品で、1回成功しているんですよね。
コミックヒーローの実写化は難しい。加えて今どきの観客の要望を満たさにゃならん。
この難問にきちんと答えたこ本作は、ヒーロー映画のマイルストーンと思っております。

3位 スーパー!
ヒーローものの課題に「もしヒーロー達が実在したら?」ってのがあるじゃないですか。
かの『ウォッチメン』以来の話ですが、ほぼ『ウォッチメン』で語り尽くしてる話でもある。
その少ない隙間を埋めたのがこの作品ですよ。
マヌケでみっともない、オナニー臭がキツイ部分ですね。
でも、この部分こそが見たいものだったんですよ。
リアルぶっても、かっこつけたヒロイックなものしか出さんよな?という不満を満たしてくれた作品なんです。
トンマの果てから、行きつくのは流血と脳漿が飛び散る凄惨な世界ですよ。
地獄を経て、ようやく主人公がたどり着いた
「コマとコマの間を読むのよ」と「ありがとうフランクおじさん」。
スーパーヒーローモノに、1つの結論を出した作品だと思うんです。

8位 チャッピー
この映画、ラストにある奇跡がおこるじゃないですか。ご都合主義とも見える奇跡が。
オレら人間にとって、最重要事項と言えるものをあっさり克服しちゃうじゃないですか。
あ、それ大丈夫。ぜんぜん問題ないし。…ほーら大丈夫だったでしょといった具合に。
こっちとしちゃ愕然としつつも、助かるのは事実。まさに「お、おう」ですよ。
主役ロボ・チャッピーが起こした奇跡は、完全に愛情の賜物で、悪意は欠片ほどもない。
でも、これがロボットSFの体裁をとった、子育てもの1種ですよね。
「貴様ら人間など」とくるよりも冷たいものを感じたんですよ。否定すらされないのかと。
それまでも面白かったけど、ラストでさらに評価があがりましたね。

しかし10年か。精神的にはあんまり変わらんのだけどなあ。