三丁目のゾンビ

バイオハザード3」を観たんですよ。
上映前に「続・三丁目の夕日」の予告やってまして、懐古趣味って嫌ねーと思ってました。
しかし本編が始まると、あまり他人のこと言えないことに気がつきました。
だってさ、この映画ってザ・80年代じゃないの。
オレにとって80年代とは、パチモンゾンビとパチモンマッドマックスとパチモンエイリアンなんですよ。
エイリアンは物体X風味で味を整えるのが当時の流儀。あとはネオンぽい光がピカーっとすんの。
この映画には、なんとそれが全てあるんですよ。もう根こそぎって感じで。
細かい部分を言うと、劇中、アンブレラ社の施設がワイヤーフレームで描かれる場面が何度もあります。
あれ、昔まだCGIが未発達だったころにアクセント(ハッタリ)としてやたら使われたじゃないですか。
ほら、アニメの「ゴルゴ13」とか「レンズマン」とかで。あれを思い出しました。
ワイヤーフレームでの場面は1作目からあった要素だけど、この内容にこれですから。
あと80年代と言えば「スカーフェイス」。これみたいな場面があるんですよ。
途中ある人物がどうにもならん状況に追い込まれた時に、トニー・モンタナと同じ行動を取るんですよ。
ヤケクソになってキメまくり「オレは不死身だ!」と大暴れ。でもトニーの悲哀は一切ナシ。ただバカなだけ。


観てる途中で思い出したんですが、これ監督はラッセル・マルケイだった。
ああ、マルケイ!「ハイランダー/悪魔の戦士」!なるほど、そらこういう内容になりますわな。
最近では「ハイランダー」をバカにする風潮あるけど、オレはこの映画を真顔で好きと言う人間だからね。
ちなみに「2」も好き。ショーン・コネリーの心底テキトーなオッサンぶりが楽しかった。
1作目で仰々しく死んだくせに、大した説明もなく甦るんですよ。おまけに下らないコントも披露します。
ジェット・スケボーの刺客(宇宙人)も当時は「なんてカッコイイんだ!」と思ったモンです。
マルケイ作品ってことで「ブロンディー/女銀行強盗」とか「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」も観たね。
内容はまるで覚えてないが、マルケイ作品てのはそれでイイんですよ。


ゾンビとか、荒地とボロ車の世紀末とか、超能力とか、ガキの時に刷り込まれたものばかりですが、大変楽しみました。
それでオレは、三丁目で泣きまくりの連中を笑えんと思ったんですよ。一緒に泣きたい!とは一切思わないけど。
映画そのものについて言っておくと、アクションは3作中一番良かったです。
「ふざけるな!」と思った2作目とは比べものにならないですね。
ミラジョボさんもキレイに撮ってありました。2作目は肌の荒れが目立っちゃってたからさあ。
でもお前、荒野を一人でさまよってるのに、どう見てもファンデーション使ってるとしか思えないってのは...
そこが気になる人もいるかもしれない。でも大丈夫。
ほら、あの人ウィルス感染で超人になってるから。自力でお肌の調子整えるくらい屁でもないんですよ。
それにね、細いネーちゃんが曲刀でゾンビの首刎ね飛ばすような映画ですよ。そこは大目に見ましょうよ。
しかし、ミラジョボさんはこの道わき目もふらずにまっしぐらですね。出る映画全てがボンクラ映画。
それでイイ!オレはこの路線を断固支持しますよ。
また、映画秘宝澤井健がミラはこのままいくと将来かなり怖い顔になるって言ってましたね。
ならば、なおさらボンクラ街道です。そしてハリウッドの夏木マリになっていただきたい。金髪の女侠客とか。
ああ、夢が広がるなあ。