フォン・コール

数年前のある日のこと。当時は３交替ではなく、世間同様の勤務形態でした。
平日の深夜に携帯がピピピと鳴り出したのです。当然寝てました。
今なら絶対出ませんが、あのころはまだ律儀だったので、こんな時間になんだと思いながらも出ました。
すると独特のイントネーションの女の声が。
「パインでぇ〜ス、店こないねぇ、ドしたの〜」
ハア？！
「こないのぉ〜？マてるよゥ」
え、ナニ？
「アレレ？」
えーと。あ、これフィリピーナの人か？（やっと目が覚めてきた）
「．．．んん？．．．アナタダレー！！．．．ガチャ！」
あ、切りやがった！アナタ誰って、そりゃこっちの台詞だ！この野郎！

間違い電話だったんですね。フィリピンパブにはタマに行ってましたが、携帯の番号教えたこと無かったし。
しかしよう、平日の夜中に起こされて、いきなり「アナタダレー！！」はナイよなあ。
そんなことを、さっき突然思い出したのです。
フィリピンパブと言えばこんなこともありました。
席についたオネーチャンが、こちらの顔をしばらく眺めたあと、笑いならタガログ語でなにか言いました。
すると近くにいたオネーチャン全員が大爆笑。
なにごとかと聞くと「アナタ、フィリピンの俳優に似てるノ」と。
爆笑が起こった時点で、なんとなくどんなポジションの俳優かは察しがつきましたが、一応聞いてみました。
「悪役ばかりヤてる人。えーと．．．ヤクザ役ばかりの人！」
その後イロイロ聞いた話を総合すると、どうやらオレはフィリピンにおける志賀勝に似てるらしいです。
そうか、オレはフィリピンではピラニア軍団顔なのか。
．．．チョット照れました。