本質を忘れるな

ダ・ヴィンチ・コード」がヒットしてるそうで。そんで各地で揉めてるとか。
個人的にはどうでもイイ感じでして、観る気も読む気もないんです。
だって地味そうじゃん。アクション無しのインディ・ジョーンズなんでしょ?
エスマグダラのマリアがうんたらかんたらってのも新鮮なネタとは思わないし。
そんなもんよりイイのあるよ!それは「ドグマ」。こっちはコメディだ!

ドグマ [DVD]

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まずネタの過激さではこっちがはるかに上。
・イエスは黒人*1
・現代の救世主は女
・しかも産婦人科医で中絶手術を担当
・12使徒はホントは13使徒で、13番目の使徒は黒人なんで聖書に載ってない
・ディズニーは現代のモロク神
・主の御姿は...
とまあ、ある種の人々を怒らせるものですよ。
実際、キツイ抗議があった。そのせいで製作元であるミラマックスでは配給できず、ライオンズゲートが配給したのです。
ではこれは反キリスト教(つうかカソリック)映画なのか?
違う、逆です
同じ分野では「ライフ・オブ・ブライアン」が有名ですが、これが笑い飛ばすのに終わっていたのに対し、「ドグマ」は信仰を肯定的に扱っています。
なにしろ信仰を失い、迷っている人間(だけじゃないが)が再び神を見出す物語ですから。
原理主義と、教えをイロイロな言い訳に利用してる連中は死ぬほどバカにしてますけどね
この映画のテーマは「テメエの頭で考えろ!」ですから。その上で信仰と向き合えと。
こう言うとなんか説教臭い感じですね。でもこれは繰り返すけどコメディですから。
だってウンコ怪獣出るしね。
ウンコ!これは比喩でもナンでもなく、ホントにウンコ。リアルシット。ウンババー!!
こいつの名はゴルゴタン。ゴルゴダの処刑場に積もった罪人の糞尿が集まり怪物化した地獄の暗殺者。
武器は豪腕とガンガン投げつけるウンコ。お上品な人々をドン引きさせる極悪殺法の持ち主。
この世にも扱い辛い怪物を倒せるのか?倒せる、倒せるんですよ。意外と簡単に。
あと、サルマ・ハエックが天使*2役で出演。
ストリップで働いてて、メガネっ娘ショーやってます
ストリップといっても全裸にはならない。ブラ取らないし。でもパンツは脱ぐんですけどね
なんだよエロオヤジ。結局ソレかよ。セクハラ映画か...ってそんなことはないです。男だって脱ぐよ!
天使メタトロン役で出てるアラン・リックマン下半身露出だ
ただ、サルマもアランも人間以外の役なんで、皆さんお待ちかねのモノがあるかつうと、そうでもないんですけどね。
その上、切株場面もある!血糊の量は多いのです。


大変楽しい映画で、オレは大好きです。
ただ、監督がオタクどっぷりの人間なんで、全編に漂う、タランティーノをグッショリとした感じのオタクのヨタ話的ムードに辟易する人もいそうですがね。

*1:実際にアラブ系で浅黒い肌だったって話はあるけど

*2:正確には違ってセレンディピティ。字幕ではミューズ。