ホントはね...

猿神ハヌマーン。仏教を大事にしないや

Zガンダムの劇場版、ずいぶんヒットしてるそうじゃないですか。


さて、Zの主役であるカミーユ・ビダンは、どうみても狂ってます。
なにしろ彼が戦争に巻き込まれた理由ってのがスゴイ。
自分の名前を女みたいだてなことを言われたってだけで、いきなり軍人に鉄拳制裁をかまし逮捕されたから、ですから。
舞台は現代の延長線上にある、我々の常識から外れない世界です。
決して、西部開拓時代や核戦争後の地球とかじゃないんです。
その後カミーユったら、自分に辛くあたった憲兵を、ガンダムに乗って追い回したりします。
当時、ハヌマーンの「オラオラァ、逃げてもムダだぞ!」を思い出し、唖然としたものです。
また、その後カミーユは上司を「修正してやる!」と言いながらブン殴ります
放送当時、じゃあそのうち「総括!」とか「自己批判!」とかも出てくるよなと言われたものです。
そんなカミーユも、さすがに後半はおとなしくなりましたが、でもそれはそれで変でした。


でも、当然なんです。狂ってるキャラとして作ってあるんだから。
放送当時、富野監督は言ってました。うろ覚えですが、こんな感じでした。
「最近はビョーキの若者が多い。彼らに元気だせよって意味でこうしてるんです」
つまり、ホントはこう言いたいのでしょう。
「最近のガキはイカれてるよ。これがお前らの姿なんだよ、バーカ!
その思想はカミーユの性格造形にとどまらず、作品全体に蔓延しており、結果登場人物の7割がどうかしてるありさまです。
そこが面白いんですけどね。