どうせなら楽な方がイイ
http://d.hatena.ne.jp/putchee-oya/20050606
こちらの下の方、電車男の話から派生した話の、特にココを読んで考えました。
なんか、オタク男とマゾってイメージ的にあまり結びつかないんですけどね。エロゲーだって、サディスティックなものが多いんじゃない?(AVもそうかもしれないけど) まぁサドとマゾは裏表、と言いますが、二次元少女をイメージの中で凌辱しているようなオタクさんも、現実の恋愛世界に放り込まれたらマゾ男になってしまう(マゾ男になったほうが上手くいく)、ということなんでしょうかね。『電車男』って、そういう話?
たしかに。これは自分にもそういう部分はあります。主導権を握るってことは、それなりの苦労がありますもん。
デメリットもあるけど、割り切ることができれば楽チンですからね。
それを踏まえると、紹介されているAVの人妻とか妹とかに集団で襲われて、アレコレされるという内容も理解できます。
これが合意の上でなければ、辛い責苦でしょう。でも望んでの行為なら、なにをされても、それはサービスです。
要は、自分はマグロで相手がイロイロとしてくれるってことですもん。十分な興奮が得られるなら、負担は少ない方がイイ。
おそらく劇中の男は「やめて〜」とか言ってるのでしょうが、見てる側はああいう状況に憧れているのですから、心情的には合意の上と同じことです。
どっかの大王がハーレムを作って、髑髏盃で酒野飲みながら、自分はなにもせず美女にアレコレさせるってのがアルじゃないですか。
アレのやや現実的なアレンジバージョンだと思うのです。
現実的というのは、大王のように誰かを従わせるってのは大多数の人にはムリなので、従う側にまわり、目標を目指すってことです。
そんなことを考えていたら、ずいぶん前に読んだこの本を思い出しました。
SOFT&HARD SM入門―怖い、してみたい、気持ちいい、クセになりそう… (ポケット・ブック)
- 作者: 聖夜
- 出版社/メーカー: ポケットブック社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 単行本
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SMに関しては野次馬にすぎない自分ですら、納得し、襟を正す思いがしたものです。
この本には「場を支配しているのはMである」とハッキリ書いてあります。
最初は「え?」と思ったのですが、読んでいくうちに縛ったり吊るしたり叩いたり道具使ったりと、負担が多いのは圧倒的にSであることが分かります。
ムード作りもS担当。罵ったり、進行を考えたり、演出をほどこしたり。
その上、安全確保までしなきゃいかんのです。相手は縛られて身動きとれなかったりしますからね。Sって大変なんですね。
対するMは基本的にはなにもしません。されるがまま。
イロイロな責めだって、望んでる以上はサービスです。命令にいたっては、次にどうすればイイのよという、実に親切な指示です。
また「Mほど浮気者な人々はいない」ともあります。
結局、Mは快感を求めているのですから、より相性のいいご主人様を求めて、ホイホイ乗りかえるそうです。
ベストな人を見つけるまでは、複数のご主人様を持つことも珍しくはないとのこと。
いや〜この本にはSMに対する思いをずいぶん変えられましたよ。