夏の大妖怪まつり

nikuzombie2005-08-06

妖怪大戦争」を観てきました。いや〜面白かった。


初日の、第1回上映で観てきたのであります。休みの日だってのに、朝6時半に起きて。
子供向けに作ってあるし、悪い奴を倒す!というハッキリとした目的があるけど、雰囲気は「極道大恐怖劇場 牛頭」そのもの。
つうか、牛頭出てたし(探してみましょう)。
あのユルユルの雰囲気と、水木しげる的妖怪観「妖怪ってのは、怠け者でいい加減な連中」がピタリと合っておりました。


当然、そんなんで大戦争になるのか?という疑問も沸くでしょうが、答えは明白でした。
戦争になりません。
本気で戦ってるのはごく一部の人(妖怪)だけで、ほとんどの連中は物見遊山か、そもそも何が起きてるのか理解してません
「これって盆踊り?」なんてこと言う奴もいるありさま。
じゃあ妖怪達は何もしないのかというと、そこは「オリャー!」と大暴れもします。
でも、これが種族の存亡をかけた戦いとか、そういう意識はなく、お祭りが盛り上がりモッシュに突入って感覚でしたね。
当然、ステージダイブもします。クラウドサーフィンする百目なんて場面もありました。


京極夏彦、荒俣弘といった濃いメンツがかかわっていることもあり、マニアックな部分もあります。
「おとろし」とか「一本だたら」とか、普通知らんよって連中が出たりは当たり前。

河童の起源にはいくつもの説がありますが、その内の1つに、治水工事用に藁で作られた人形を呪術で動かしていた(要はロボット)が、捨てられ、野生化し、河童になったってのがあります。これは「塗仏の宴」で少し触れられてます。

文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)

文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)

こういう濃いネタが出てくるんですね。これはストーリーにも若干絡んできます。


あとね、やたらエロいのです。
鳥刺し妖女アギ(栗山千明)はいきなりミニスカです。また、着替えたと思えば、それは背中がスケスケの服だったりします。
川姫(高橋真唯)なんざ、ミニスカと呼ぶのもはばかられるような布地の少なさ。太ももを見せ付けます。おまけに河童なんで常に水に濡れてます。
じゃ嬉しいのは男子だけかよって?...そんなことないです。
女子(と一部の男子)に人気の神木隆之介クンの着替えのシーンがあったりします。
磐石です。鉄壁の要塞へようこそ。


鑑賞後、「小豆は体(みがら)にエエだ」の言葉に従い、宇治金時を食べて帰りました。