デカダンス

もうヤケクソ

先日「デビルサマナー」について書いたら、怒涛のノスタルジーに襲われ、すっかり過去にしか興味のない人間になりました。
つうわけで今日は「女神異聞録ペルソナ」について書きます。なにせヒマだからな!
「ペルソナ」シリーズは第1作「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ2/罪」「ペルソナ2/罰」の3作があります。
その中でどれが好きかと問われれば、私は迷わず2作目の「罪」であると答えます。
何故かといえば、この「罪」、とにかく怒涛のヤケクソゲームなのです。以下、そのヤケクソぶりを書いてゆきます。


舞台となる珠輭瑠(すまる)市では、最近ある怪現象が起こるようになりました。それは「噂は全て現実となる」です。
どんな素っ頓狂な噂でも、広まり、ある程度信じる人が出れば、それは現実となるのです。
例えば「○○は実はハゲ、ヅラ」なんてのが広まれば、どんなに豊かな毛髪の持ち主も一瞬で禿げ、ヅラを着用するてな具合です。
ゲーム序盤は珠輭瑠市も平和なので、あまりにもムチャな噂は誰も信じません。しかし、中盤あたりから状況は変わります。
町中に悪魔が現れ、妙な組織が暗躍し、トドメに爆弾による無差別テロが起こり、町は混乱の極みに陥ります。
そうなると市の住民も「信じたるぞコラー!」な状態になり、普段は相手にもしないようなバカ話も受け入れられてしまうのです。
そこに発表されちゃうんですね。いわゆるトンデモ系の話が。それは


・かって珠輭瑠市には宇宙人が訪れ、今も地下に宇宙船シバルバーが眠っている(えー)
・それをナチスの残党、ラストバタリオンが狙っている!(ええー!)


で、このトンデモ説は噂として広まり、現実になっちゃいました。
地下から宇宙船シバルバーが出現し、ラストバタリオンが空から攻めてくるのであります。
それまで普通のRPGをプレイしていたのに、気がつけば、いかにもな宇宙人とアンドロ軍団ばりに機械化されたナチスと戦う有様。
この、あまりにもあんまりな展開に、開いた口が塞がりませんでした。


この時点で、あまりのヤケクソぶりに牛一頭焼肉にして食った気分でしたが、その後もムチャな展開は続き、ヒトラー総統本人がフルチューンで出陣してくるは、と思ったらそれはかの「這い寄る混沌」ニャルラトホテプの変身した姿だったりとテンコ盛り。この牛一頭食ったところにラー油をドラム缶一本分飲ませるようなマネに、私は崩れ落ち、失禁したのです。


どうでしょうか、満干全席ぶり。絨毯爆撃ぶり。
でも世間の大多数の人からすれば「ニャル...なに?何言ってるのかサッパリ分かんない」てなもんですね。
それら全てを含めて、このヤケクソゲームが好きであります。