宇宙、それは最後のフロンティア

ふとしたキッカケで宇宙について語り合うハメにおちいったのです。
メインのネタは宇宙旅行でした。会話にはSFファン、それもハードSFファンで宇宙開発ファンというく物凄く厄介な人も参加してましてた。
その人主導で「やっぱ宇宙はイイ。死ぬまでに1回は行きたい」という雰囲気ができておりました。


しかし、オレはそれに同感ではなかったのです。旅行ならば、宇宙なんて別にいきたくないと思っているからです。
かってSFもかじったことがあるというのに。
まずね、移動が大変ですよ。行くのにロケットとかシャトルとか使わなならん。それを発射できる場所ってのは限られているから、そこに行くだけで一苦労。
帰りだってイチイチ大気圏突入しなきゃイカンし。
宇宙といえば無重力。これは楽しそうだ。フワフワできて。でも30分もしたら飽きるって。その後は重力がないことの不便さの方が目に付くことになりますよ。
だって物が落ちないんですよ。ハックショーイってクシャミしたら、唾が浮遊したままなんですよ。
景色だってよくない。だって宇宙って真っ暗ですもん。宇宙船の窓からみえる風景は新幹線より退屈です。
で、月面だかなんだかの基地に着いても、することない。外は岩しかないし、出るにもイチイチ宇宙服着なきゃイカンし。
この、なんかする度に着替え(つうか装備変更か)を要求されることの面倒臭さは、職場がクリーンルームの人なら分かるはず。
歓楽街だってないですよ。仕方ないから皆で集まって「トランプでもする?ビールもあるよ」てなことに。それは地球上でもできるだろ!
分かってないなあ、場所がどうこうじゃなくて旅行自体に意味があるんだよって?なら別府とか由布院でイイじゃねえか!チョット気張ってラスベガスとか。


てなこと言ったら満場一致で「アホ」と言われました。皆宇宙に行きたいんですね。
でも、行くのは興味ないけど、来るものには興味あります。だって宇宙からイイものがジャンジャン来ますからね。
マチルダ・メイとかミラ・ジョボビッチとかペロリンガ星人とか。
隕石とかもくるけど、そりゃ宇宙にいたって同じだし。


プラテネス」とか「スペースカウボーイズ」とか「ライトスタッフ」とかを持ち出して「行く人」のカッコよさを語る人もいますが、それは登場人物がカッコいいのであって宇宙だからカッコいいのではありません。
あの人達は他の分野に行ってもカッコいいでしょう。
もっと言えば、カッコイイ人が行くからカッコよく見えるのであって、アンタが宇宙に行ったからってカッコよくなるわけではない!と言ってやりたい奴が多すぎる!
あ、なんかチョットだけ筒井康隆の「農協月に行く」みたいな話になってきたなと思ったところで出勤時間になりました。