神頼み

姑獲鳥の夏」を観たのです。
ずいぶんレンタル開始早いな。え、もう?って感じ。まあ、興行的に振るわなかったそうだけど。
京極堂シリーズのファンには受けが悪いみたいですが、個人的には悪くなかった。
キャストも一部を除くとベストだったと思うのです。
関口巽役の永瀬正敏は反則だった気もしますがね。だって原作で猿呼ばわりなのを猿っぽい髪型で表現してんだもん。
ベストでない一部ですが、まず木場修太郎ですね。宮迫博之は違うでしょ。もっとゴツイオッサンじゃないと。
だってフランケンシュタインの怪物に感情移入しちゃうようなキャラだから。原作云々を別にすれば悪くないですけどね。
あと、久遠時涼子役の原田知世と関口雪絵役の篠原涼子。これ逆にすれば良かったんでないの?という意見を目にしたことあるんですが、全くの同感。逆にしたら、皆のイメージ通りだと思うんですよ。
しっかし篠原涼子ってイイ女になりましたねー。「ごっつええかんじ」の頃からは想像できない。
まあ、篠原涼子には万が一「絡新婦の理」が映画化された時に「蜘蛛」を演じてもらうことにしましょう。


映画自体は実相時昭雄の手ぐせ連発って感じでしたね。実相時フェチ(ファンじゃなくて)の人は楽しんだんじゃないでしょか。
話を追うのが精一杯だったような感じでしたが、そりゃ仕方ない。原作通りに妖怪談義が延々続いたら、オレ達(だからって、他誰よ)以外は辛いだろうし。


さて、次は「魍魎の匣」ですね。状況的に辛いものがありますが、シリーズ中最もメチャクチャな展開となる「魍魎の匣」は観たいなあ。
「そんなんアリか。これ戦後すぐの話でしょ?!」と世間の皆様を唖然とさせて欲しいですね。
それに、いきなり「鉄鼠の檻」なんてやってごらんなさい。アレだとスクリーンがハゲで埋まることになるんですよ。ソーラシステムかよ!と言われること間違いなし。
そういう飛び道具はシリーズが十分認知されてからでないと。
その前に、この興行成績では続編なんて...だって?
大丈夫。たしかに難しいが、この人に任せればイイ。
その人とは角川春樹
かって大地震を食い止め、今世紀になって「救世主はオレ」と言い出し、破滅教大宮司となって加藤保憲とアストラル空中戦を繰り広げたハルキなら、万難を退けられるはずだ!
GOGO春樹!
たとえ世界の全てがアンタの敵にまわっても、明日香神社とオレだけはアンタの味方だぜ!