ゴリラの門

キングコング」について、これだけは言っておきたい。
あれは夢枕獏の世界です。
男泣きとか、無骨とか、腕力とか。
獏小説が好きな人なら、もう我が家ってくらい見知った世界でしょう。
これが獏小説であることを踏まえれば、ラストがああなることもオリジナル版云々に関係なく理解できます。
アレを避けるためには、同等の力を持った男友達が必要です。
五分の力を持った相方がいた「キングコング対ゴジラ」を見ればそれが分かります。
相方のいるゴジキンはああならず、魅惑のガキンチョワールドに突入することができたのです。


ああ、やっぱ美女は野獣(ガキンチョ)を殺すのですね。
そう考えると、なんか傑作だった気がしてきた。