料理は愛情

映画秘宝を読んでたら菊地秀行のインタビューが載っておりました。
今度公開される菊地秀行原作の映画「雨の町」のプロモーションですね。
菊地作品は「吸血鬼ハンターD」「魔界都市新宿」「妖獣都市」など、いくつか映像化されております。
特に「妖獣都市」は傑作であります。あと01年に公開された2度目の「吸血鬼ハンターD」もサイコー。


でも、オレが一番好きなものが手付かずです。それは「妖神グルメ」。

妖神グルメ (ソノラマ文庫ネクスト)

妖神グルメ (ソノラマ文庫ネクスト)

これスゴイよ。
邪神クトゥルー復活を目指す邪教徒の暗躍!
それを阻止するアメリカ軍!
そして邪神復活の鍵となる主人公は、己が料理道を極めることしか頭にない青年料理人!
主人公に襲い掛かる様々な怪異を料理で乗り切る!
邪神復活は阻止できるのか?世界は滅ぶのか?それは置いといて主人公が目指す究極の料理とは!?
つまり、クトゥルー神話と「包丁人味平」の合体であります。そして全体を覆う雰囲気は「ゲームセンターあらし」!
どうスゴイか、一部紹介します。
アメリカ軍の空母エンタープライズで護送されている主人公。そこを邪神ダゴンが襲撃!
太古の邪神の力になす術もないアメリカ軍。
そこで主人公のとった行動は、あり合せの材料で料理!だって料理人だから料理で解決!
生ゴミとしか思えない材料で作ったものを邪神にふるまう。
邪神はそれを食べるや、なぜか一目散に撤退。毒でも食わせたか?
答えはNO。
あの料理は、実は邪神が食べていたであろう故郷の味を再現したものだった。
それを食べた邪神は強烈なホーム・シックに陥って、戦闘どころではなくなりピューっと帰ってしまったのだった!
...なんてバカ(誉め言葉)なのか。この場面に読んだときは唖然としましたね。
これ絶対映像化すべきだと思うんです。アニメだと普通になっちゃいそうだから、実写でね。