ハルちゃん

ハル・ベリーが好きなんですよ。
初めて彼女を知ったのは「Ｘ−メン」でしたね。
事前はファムケ！オナトップ！と叫んでました。
でも、ハル・ベリー演じるストームを見た瞬間に変わりましたね。
「これ誰？めっちゃイイじゃないの！」と。
なんてカワイイんだと思ってたら、実はオレより４つも年上だったんですがね。
その後、ハル・ベリーはオスカー女優でボンドガールだとハリー・ダイナスティを築き上げたものです。
そうなると、「Ｘ−メン２」でも別格扱いで、ストーリーにはまるで絡まないくせにやたら見せ場もらってたりしておりました。
やれパム・グリアー映画のリメイクをやるとか、００７シリーズ初のスピンオフ「ジンクス」の制作決定とか、とにかく景気が良かった。

しかし、この人の栄光ってこれぐらいなんですよ。
ブレイクして後のフィルモグラフィーがまた中途半端で。
「ゴシカ」「ソードフィッシュ」なんてのに出てますが、今現在このタイトルを聞いて、どんな内容だったか言える人間がどれだけいるのかって話ですよ。
そういえば「ソードフィッシュ」でおっぱい出してるんですが、この時おっぱい出すだけで１億円もらってるんですよ。
片乳５０００万ですよ！ミリオンダラー・テュッティ！
この人「おっぱいなんて脂肪のかたまりじゃない。見たい人がいるうちは見せるわよ」なんて言ったことあるんですが、でも１億円って言動がまるで一致してねえじゃねかよ！
そこまでしたおっぱいなんですが、これ撮り方がイマイチでねえ。
「ほらよ」って感じで見せるもんだから、まるでそそらないんですよ。劇場で見た時は「餅みたいだなあ」としか思わなかったのです。
そんなんで大丈夫なのかなと思ってたら、ついにくるわけです。「キャットウーマン」が。
これ公開前から満場一致で「ヤバイ」と言われてたんですが、結果は見事にラジー賞。
個人的には好きなんですよ。笑ったし。
で、皆様ご存知の通りラジー賞の授賞式に出席して「ハルちゃんてばシャレが分かるのね」となったのです。
が、個人的にはこれまた中途半端なんですよ。
たしかに彼女は主演女優なわけですが、作品の責任全てを負う立場ではないのです。
監督とか脚本とかプロデューサーとか、責任を問われる人間は他にいくらでもいるわけで。
しかしハルちゃん以前に、監督いうモロに責任問われる立場にいながら、授賞式どころかその後のパーティにまで出席したポール・ヴァーホーベン先生がいる以上、どうしたって霞んじゃいますよ。
いや、ヴァーホーベンみたいなゲテモノと比べちゃダメだって言われりゃご尤もですが。

あれだけのポテンシャルと実績がありながら、なんか中途半端なハルちゃん。
でも、その半端ぶりを含めてオレは大好きです！
次回作も期待しております。