そりゃそうだけど

「5001年 ヤクザ・ウォーズ」って「仁義なき戦い 浪漫アルバム」で紹介されてたよなと突然思い出し、引っぱり出したのです。

仁義なき戦い 浪漫アルバム

仁義なき戦い 浪漫アルバム

やっぱこの本面白いわ。
で、ふと巻末の参考文献が目に入ったのです。そういやここ真面目に見るのは初めてだ。
笠原和夫シナリオ集」とかキネマ旬報とか、まあそうだろうねって名前が並ぶのですが、中段あたりに異質なものが。
「全怪獣怪人大百科 53年度版」(ケイブンシャ
ええ?!なんでまた。いったい何をどう参考にしたんだ。
だって仁義に出てくる人達って怪獣みたいなもんだろってことか?
そりゃあ「ぺガッサ星人と曽根晴美、怖いのはどっち?」って聞かれたら、99%の人間が「曽根晴美!」と即答しますよ。
でも、いったい何故「全怪獣怪人大百科」。読み返したけどそれらしい記述はないし。
しばらく考えてから分かりました。
48ページから59ページまでに載ってる「男泣きキャスティング名鑑」。
これの構成が「全怪獣怪人大百科」のそれとそっくりなんですよ。
やっぱ作り手は仁義の人達を怪獣みたいなもんだと思ってるんですよ。
たしかに怪獣みたいなもんです。
だって、数体の怪獣がドツキあいしてるところにですよ、大友勝利が出てきて
「どいつがこみ合うたか言うてみい!ワシがこの場でブチ殺ちゃるけん!」
って言って怪獣を蹴りまくっても違和感全くないじゃないですか。
だから怪獣と同じ紹介の仕方をしたってことなんですよ。たぶんこれが正解。
「いや〜分かってる本だなあ」という思いをさらに強くしました。