ゴッド・ワールド

スレイヤーの新作が出るんですってね。楽しみだなあ。
前作が5年前ですからね。01年の夏、例のテロ直前のリリースでした。
いやあ、発表が3ヶ月遅れてたら出せなかったですよ。当時アブねーって思ってましたもん。
だってタイトルが「ゴッド・ヘイツ・アス・オール」!

ゴッド・ヘイツ・アス・オール

ゴッド・ヘイツ・アス・オール

ご覧の通りジャケットからし愉快不謹慎なシロモノですからのう。
さすがに現在はジャケットアート差し替えられてますがね。
God Hates Us All

God Hates Us All

歌詞も、ある種の人々には大変刺激的なものですよ。
「誰も目にしたことがない、純粋なる偽善」
「神がいなかったら、それでも状況は同じだと思うか?」
「何も考えず信じることで、人生無駄遣い」
「お前の祈りに応えがない理由を知ってるぞ、神はオレ達全てを憎んでるからな!」
ま、スレイヤー的にはいつもの歌詞なんですが、あん時はバッチシのタイミングでしたから。


ところで、憎んでるとまでいかないが、神に対し近い認識を持っている人がいます。
もちろん角川春樹ですよ。
いろんな意味で奇跡のような本、「我が闘争」でこんなこと言ってます。

神や仏という概念は人間が作ったものにすぎない。それをつくり出したのが人間の「英知」とも言えるし、逆に、つくり出したことによって、自らを拘束することになったともいえる。たとえば宗教戦争などが起こるのは、自分が信じる神は絶対であり、それ以外は絶対に認めないという考え方に縛られるからだ。それでは、かえって、神に拘束されることになる。無知で幼稚ということになる。

バッサリと切って捨ててますね。
ただ、この文を含む章では宗教を全否定してるわけじゃないです。キチンと距離を保てってことですね。
しかし、宇宙創造神と言われるような、この世界を作り出した存在はいるよ言います。それに対する考えはこう。

宇宙すべての創造神といえるような、生命誕生以前の存在は、人間の願い事をかなえてくれるような神とは無縁のものである。

そういう創造神みたいなものは、オレらと一切接触せず、オレらのあずかり知らぬところでのみ存在してるのだと。
この文章読んだ時は驚きましたね。なんかマトモなこと言ってる!と。宗教に対し、非常に冷静な態度で接しています。
ただ、ここで押さえとかなきゃイカンのは、角川春樹って神=オレの人ですからね。
神=オレ、だから他の宗教なんてどうでもイイって前提があるからこそ冷静な態度なんですよ。
だってこの章のタイトルが「俺は神である 神仏は自分の中に存在する」ですけえのう。
ついでにこの章の次の章のタイトルも書いておこう。
「はじめてのUFO体験」「その後のUFO体験」「ハワイで宇宙人と交信した」
つるべ打ちですよ。一瞬だって休ませてくれない。
そして止めにくるのがコレ。
「おれは歩く神社である」
もうダメだ。足腰が言うこときかん。泣いたり笑ったりできなくなったよ!


ところでラムシュタインの新作ってどうなったんだろう。3月発売とか言ってなかったっけ。