狼の怨歌

ネットをブラブラしてたら、こんなエントリがあったんですよ。
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060801/multiending


自分の期待(予想)するものと違う展開だと拒絶するって人は多くなったって話ですね。
増えたかどうかってのは分からんのですが、自分の想定外の展開を嫌がるって話は昔から聞きます。
作家のエッセイとかを読んでると、「何故あんなラストに」「何故あのキャラを殺した」とかの抗議の手紙が来たという話は、よく目にしますから。
そこで思い出したのが、我が中学生時代のカリスマ、後にトラウマの平井和正です。
抗議の対象になったのは、ウルフガイ・シリーズの「狼のレクイエム」。
ラストが悲劇を暗示する暗いものだったことと、なにより人気キャラの虎4の死に、一部の読者が「ふざけんな」と怒りの手紙を送ったんです。
これに平井和正はカチーンときたんですね。そして思ったんですよ。「ならばお望みの通りにしてやる」。
反撃の場となったのは、やはりウルフガイ・シリーズの「ウルフランド」。
シリーズと言っても番外篇でして、収録されているのはエッセイや自作のパロディ。不本意だった「8マン」最終回のリメイク小説なんかもあります。
そこに収録されているのが「狼のレクイエム:改訂版」。
話全部ではなく、虎4が死ぬ場面とラストが書き直されてたものが載っていて、それぞれ「死なない」「大団円」となっています。
このページには、切り取り線のりしろが印刷されているんです。
切り取って、お手持ちの「狼のレクイエム」に貼り付けて下さい。そうすれば、アナタがお望みの「狼のレクイエム」の完成!てことですよ。
生きていた虎4の活躍でピンチ脱出!作戦成功!晴々とした気分で「気持ちの良い朝だ、アーサー!」で終わり!
ああ、マルチエンディング。暗いのがお嫌いな方はコチラでどうぞ。ハサミとノリ以外はなにもいりません。
そんなことやった後に、無理やりなハッピーエンドがいかに空虚か、その後の展開を殺してしまうかという平井和正の言葉が書いてあるんです。
面白かったし、冗談でやってるの伝わるんです。でも、大人げないよなあ。
そんなところも平井和正の魅力ですがね。


今思ったけど、ウルフガイの時代がシャレだったことが、今はシャレにならんかったらどうしよう。
最初に増えたかは分からんと言ったけど、ホントにそうだったら嫌だなあ。
なんとなく思い浮かんだこの言葉で締めますよ。
「バトル・オブ・ブラジル、バトル・オブ・ブラジル、我は求め訴えたり!」

  • デビルアロハ到着

いやあ、来ましたよ。今年はシーズン中に着れます!てのはホントだったんだ。
実物を見るとスゲエなコレ。全く言い訳がきかんデザインだ。
遠目にはダース・モール・アロハに見えるんで、SWファンかと思われるかもしれん。
よく見るとボタンもオリジナル。刻まれてるのが「SATAN LOVES YOU.」。
でも、本日一番ビビったのがオマケのTシャツ。
レジェンド/光と闇の伝説」の闇の帝王がドーンとプリントされてるんです。あのでかい角生やした奴ですよ。
その上に書かれてる文章がシャレにならん。
JESUS HATES YOU.ときてBUT SATAN LOVES YOU.ですよ!
うちから遠くない場所に教会あるんだよ。近所にアメリカ人とかもいっぱいいるんだよ。これ着て外歩けねえよ!
アロハの方はそういうデザインだと知って買ったんですが、Tシャツは完全に不意打ち。
ああ、コレ着て「オーメン」とか「エミリー・ローズ」とか観に行きたかったなあ。
何故夏真っ盛りだってのにホラー映画やってないのよ。