デロデロデーロ

「ユナイテッド93」と「ディセント」を観たんです。
悲劇を題材にしたシリアスな作品と、人食い地底人が出るような映画並べるなよ...
そう言われそうだけど、あえて言おう。そんなことない、同時上映でも良かったくらいだと。
内容はまるで別だけど、感触としては近いものを感じたんですよ。
片やケレン味を廃した(てことになってる)作りと、片やケレン味の塊ではあるんですが。
結末もある意味同じだし。同じってことはないが、バルタン星人とぺガッサ星人くらいには近いよ。
嫌ね〜オタクってワケわからなくて...ペガッサ星人ってなんのことよ...
そんなこと言われても、ワケ分かるように言ったらオチばらすことになるんだって。
まあ、「ディセント」が思ってたよりはるかに真面目に作ってあったってことなんですがね。
だってさー地底人でしょ。そりゃデロデロデーロでピンク光線!だと思うじゃないですか。
人間の登場人物は女性だけだし。
「モンスター・パニック」と「フレッシュ・ゴードン」足したようなトンチキ映画だと思ってたんですよ。


地底人=デロデロデーロってなに?って人も多いでしょう。あるんですよ。地底人デロってのが。
とりあえずWikipediaではこんな感じで紹介されてますね。下の方の「シェイバー・ミステリー」のところでデロが紹介されてます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%A9%BA%E6%B4%9E%E8%AA%AC
でもこれスゲー大人しい紹介なんですよ。
オレが子供の頃読んだデロの紹介記事はもっと強烈でして、タイトルが「地底淫獣デロ」。
淫獣ってアンタ、「オマエは何を言ってるんだ」ですけど、記事の内容はタイトルに恥じぬもの。
邪悪な地底人デロは色んな意味で退化した種族で、繁殖能力も劣っている。
そこで人間の女性をさらってはピンク光線でエロ洗脳を施し、種の維持に利用しているのだ!って記事だったんです。
その記事の最後にデロはデロデロデーロと鳴くとあったんですよ。
あまりにもバカなんで、菊地秀行ですら手を出さないデロですが、これに挑戦した人もいるんです。
その名は南里征典

魔界戦記 (トクマ・ノベルズ)

魔界戦記 (トクマ・ノベルズ)

当時は伝奇アクションが流行ってまして、いろんな人がいろんな本書いてたんですよ。コレはそのうちの1つです。
これにデロが出てくるんですよ。内容はほとんど覚えてないんですけどね。
そいういや、志茂田景樹も当然のように書いてましたね。「ディセント」にはこれっぽっちも関係ない話ですけど。
ピンク光線なんてバカなもんは出てきませんよ。地底人つうても、知性ゼロのゾンビみたいなもんでしたから。
話も、結局は「怖いのは人間」ですからね。


しかし、なんでこんな話になったんだ。なんで志茂田景樹の名前が出てくるんだ。
「ユナイテッド93」と「ディセント」、どっちも面白かった!共通するものがあったんだって話のはずだったのに。
このエントリのタイトルだって最初は「メメント・モリ」なんて気取ったもんだったのに。
やっぱ人間無理しちゃイカン!あばれはっちゃく鼻詰まり〜ぃってことですよ!