アラヤマ!ファック・イエー!

ついに荒山徹に手を出しちゃったんですよ。

柳生雨月抄

柳生雨月抄

まだ第1章しか読んでないんですが、この時点でもう胸焼けしちゃって。
噂はイロイロと聞いてから覚悟はしてたんだけど、こりゃあねえ。
濃密すぎて、気体から液体すっ飛ばして固体ですよ。
でも、ネットでレビューを見て回ると、こうなるのは当然だったらしい。
この「柳生雨月抄」は他の荒山作品で慣らしてから、読むのは最後にしなさいってあったんですよ。
初体験がハードSM(責めるはスネ毛ビッシリの女装ドミナ)だったって感じですかね。
主人公の柳生友景は大魔王(よりにもよって崇徳上皇)お気に入りの美男子で、しかも柳生剣士で陰陽師
妖魔達にモテモモテで、4万超える魔群全てが友景欲しくて辛抱たまらん!な状態。やりすぎだ。
でも、この手のはプリンセスゴールドとかの秋田書店系ホラー・ファンタジー雑誌にはよくいるキャラですよ。
美青年で、所作も決まってて、博識で、金持ちで、退魔師で、ついでにロックシンガー。それと同じですナ。
じゃあ何が違うかつうと「朝鮮め」の描写。朝鮮=死ね死ね団なんですよ。
そもそも第1章のタイトルが「恨流(ハンノナガレ)」。これまたいきなりであります。
いや、それだけでビビる程オレもウブじゃありません。
まずこれは「小説」だし、伝奇、いや歴史ものでも実在の人物や集団を悪役として描くなんてよくあること。
ただ、ちょっとしつこい。まだ1章だけだってのに、アレコレ言うのが多すぎる。日本書紀でどうたらとか。
1回でいい所を何回も言ってくるんで、ここまでくるとネットにウヨウヨいるボウヤ達を思い出して辟易します。
そんな、ちょっとアレな内容にいきなりモスラが出るんですよ。
モスラって、お前なに言ってんだよ...って?知らないよ!だってホントに出てくんだよ。オレは悪くない!
さすがにインファント島の守護神じゃないけど、かなりモスラ東宝
あと耳コプターで空とぶウサギとか。それってダン...いや男塾原理主義のオレとしては、イシュタールの暁星としておこう。
アレなキャラにアレな雰囲気にアレな怪獣出てくるんで、もうワケ分からんよ。


まあ、結局この言葉につきるんでしょうね。
久々にぐったりする読書だったんですが、面白かったのは確かなんで、明日から続きを読みましょう。
そう思ったところでフトと目次を見ると「八岐大蛇の大逆襲」なんて章が。
ええー。マジですか。八岐大蛇だけならともかく、逆襲つけちゃうってのは、やっぱそういうことなのか!?