おサルのおケツだエッサッサ

「モンキーボーン」を観たんです。

モンキーボーン [DVD]

モンキーボーン [DVD]

この映画好きでしてね。何回も観てますよ。
しかし、この映画はマイナーだ。ネットですら、同好の士をほとんど見かけない。
出演者だって、主演のブレンダン・フレイザー、他にブリジット・フォンダウーピー・ゴールドバーグと有名人ばっかなのに。
しかし監督の名前出すといきなりマイナーな感じがしてくる。監督はヘンリー・セリック
誰それ?いやいや、実はこの人「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の監督なんですよ。
ティム・バートン監督作と思ってる人は、チェーンソー持ってるのはジェイソンと思ってる人と同じくらい多そうだけど。
製作、原案、キャラ設定とやってるんで、バートンの映画と言っていいだろうけど、でも違うんです。
ヘンリー・セリックですよ!何かの拍子にココを見た人で、今までバートンだと思ってた人は覚えておいて欲しい。
でなきゃあんまりだ!...まあ、オレも長い間バートン監督作だと思ってたけど。
それに「ナイトメア...」はたしかにバートンの映画だけど、セリックの意向もかなり入っていたのでは?と思うのです。
この「モンキーボーン」を観るとね。だって中盤までの舞台となるダークタウン*1ってハロウィンタウンみたいだから。
違うのは、住んでるのがハロウィンタウンの連中より、はるかに不気味な姿の連中だということ。
どっちかつうと悪意の連中で、趣味生きがいは他人の悪夢をのぞき込むこと。悪夢専用の劇場まである。
そんなダークタウンに行く人間は全て昏睡状態の人間の魂。ここで死ぬか蘇生するかを待ってるんですね。
そんなだから、皆が不健康な雰囲気に包まれている。昏睡バーで点滴状の容器からコーマティーニをすする毎日。
要するに悪趣味。ハロウィンタウンにも悪趣味はあるけど、それを上回るんですよ。
舞台がダークタウンから地上に移ってからも、ヒドイです。
主人公は肉体を騙し取られたから別の容器を使うんだけど、それが首の骨折って死んだ体操選手の死体。
しかも移植用に臓器を摘出してる最中のもんだったから、腹がバックリ裂けててる。
一応、ガムテープでふさぐんだけど、そんな適当な処置だから内臓をボロボロこぼすんですよ
でもってこぼれた内臓がバーベキュー用の肉に紛れ込む。それを子供が食べそうになる場面は良かったなあ。
この死体を演じてるのはクリス・カッタン。聞いた名前だと思ったら、「アンダーカバー・ブラザー」のMr.フェザーだ!
改めて考えると、マイナーなのは当然な気がしてきた。でも、マニア界隈じゃもっと評判になってもよさそうなのに。


余談ですが、これ日本人が大好きな猫耳娘が出ますよ
尻尾もある。オッパイ大きくて、服装は当然ミニスカ。ヒゲはあるけど、そこは我慢して下さい。
おまけに性格も良くて、人のイイ主人公に惚れて、自らの危険に構わず助けてくれる。ああ、萌えキャラ。
しかし、演じてるのがローズ・マッゴーワン(マンソンの元妻)なので、フギャーっと血まみれファイトします。
その様子に主人公はかなり引いてましたね。はは、そう簡単に萌えさせるものかってことか。

*1:字幕じゃこうだけど、台詞じゃダウンタウン