ガッツ星人は可愛い

ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟」を観たんです。
親子の贈る映画だって話にウソはなく、オヤジ向けのくすぐりが山ほどありました。
ここまでオヤジ向けにやるんだから、最後のエネルギー補充の場面はてっきりバルンガでも出てくるんだと思ったよ。
バルンガってこんなやつ
バルンガをタンク代わりにエネルギー持ってきて補給。で、腹ペコのバルンガが悪のバリヤーを吸収して障害をなくす、てな感じで。
バルンガって怪獣じゃん...あのウルトラ先輩達が出てるのに、そんなこと思ってたの?そう言われそうですね。
大御所達の共演は楽しかったですよ。
しかも、もうジジイでロクに体動かんけど、でもやるんだよ!というカッチョイイ扱いだし。
でも、この映画観てハッキリしたのは、オレが好きなのは怪獣の方なんだってことです。
ウルトラマンより、レッドキングベムスターの方が好きなんですよ。


さらに考えると、自分の嗜好って「怪獣大好き」の一言ですんじゃうんじゃないかと思えてきましたね。
年齢の上昇と共に怪獣そのものとは離れてしまいましたよ。最近戻ってきたけど。
でも、金払っても味わいたいと思うものって、怪獣みたいなものばっかだ。
音楽だとメタルとかドカスカバキバキが好きだけど、これ言ってみれば音楽における怪獣でしょう。
ミュージシャン自体は怪獣っぽくない人がほとんどだけど。
ブルース・ディッキンソン?ありゃ怪獣じゃなくてUMA。野人とかイエティの類です。
むしろ他のジャンルに怪獣は多いですね。ジェームズ・ブラウンとか。マイコーは怪人と言うべきか。
映画だと「仁義なき戦い」とか「フレンチ・コネクション」あたりを好むのも、怪獣っぽさを求めてるってことなんでしょう。
大友勝利とかポパイなんて、もしレッドキングが人間になったらアアなるって感じするじゃないですか。
車だって、モデナとかディアブロはカッコイイと思ったことがない。イイと思うのはハマーですよ。
いや、車のことあんま知らないんですがね。それに高い車は縁がないし。
ハマーがどうたらってわりに、ミリタリー方面にはあまり関心がないのは、我ながら不思議だ。
もしかして軍隊は怪獣の敵だからか?オレはそこまで単純な人間なんだろうか。
他には、フレンチより中華。パスタよりうどん。皿よりどんぶり。スローフードよりまるかじり。
世界ウルルン滞在記」よりも「川口浩探検隊」。
江原啓之よりも織田無道。これはどっちもどっちだけど、織田無道の方がエグ味丸出しの分マシだ。
ここまでくると、もう別の話になってますか。
じゃあ女性も怪獣みたいなのがイイのか?と言われると、それは場合によります。
だって「例えるなら、彼女は灼熱怪獣ザンボラーだね」なんて言われるようなのは、オレの手には負えないよ。


映画自体は「こんなもんだろう」って感じでした。
でも、意外と言葉にできない自分の嗜好について、イロイロ説明がついた気がしたので、得るものはあった。
ダダとかペロリンガ星人にも出て欲しかった。