黒い3連星

ドリームガールズ」を観たんです。
これブロードウェイのミュージカルが原作だったんですね。知らんかった。
それどころか、モデルとなった人々や周辺の事情に関してオレは何も知らんのですよ。
ダイアナ・ロスの名前くらいは知ってるし、この坊やが後のマイコーねってくらいは分かるけど、それが精一杯。
でも、あるものに置き換えれば、オレでも咀嚼できるんです。要はコレってことでしょ。

ソウル世紀0059。
ジェニファー・ハドソン演じるエフィーはガンダムパイロット。彼女の歌唱力でグループはのし上がってきた。
しかしステップアップを考えると、現状ではダメだ。売れるためにはルックスも重要だ。
結果でた言葉が「お前明日からガンタンクに乗ってくれ」。
この冷酷な態度に「それアタシがブスだから?!」とエフィーは激怒。
そりゃリュウ・ホセイみたな面してんだからタンクは当然だろ...とは言えないから代わりに歌いだす。
俺たちは家族じゃないか〜♪だから皆のこと考えろ〜♪我がまま言うなよ〜♪
歌いながら皆がエフィーに詰め寄るこの場面、エゲツないし不気味ですらある。でもチョット笑った。
ミュージカルなんだから歌って当然だけど、こんな場面で歌われたらギャグにしか見えんですよ。
エフィーは一応は従い、バックコーラスに。グループは大成功。でもこんな無理はいつまでも続かない。
ついに爆発したエフィーはホワイトベースを降りる。「アタシが一番ガンダムを上手く扱えるんだ...
その後冷静になり、クソガキのアムロと違って自分で戻ってきたエフィーだけど居場所はもう無かった。
ガンキャノンの2号機手配したから。タンクはもういらん。お前クビ」
実の兄弟にからも罵られ、エフィーは脱退。その後グループはエフィーを無かったことにしていく。
数年後、グループの成功とは裏腹にエフィーはどん底。子供だっているってのに。
このままじゃダメだ。エフィーは心機一転、Gファイターに乗って前線に復帰。
これで上手くいくと思いきや、世間に広まったのはコアブースター
「悪いけどコレ、戦争なのよね〜」ジェイミー・フォックス演じるカーティスの差し金だった。
この時、絶大な力を得たカーティスは連邦の士官から、いつの間にかジオンの総帥に。
グレートデギンに乗るエディ・マーフィを死なせても「オレ達のせいじゃない」とアッサリ。
この態度はグラナダを指揮するビヨンセの造反を招く結果となった。
そして戦局は大きく動き出すのであった。


この映画の主役って、どう見てもジェニファー・ハドソンですよね。彼女とジェイミー・フォックスの物語としか見えない。
あと、ストーリー上は脇役なんだけど目立ちまくるエディ・マーフィが良かった。
中盤から歌う腑抜けた歌より、序盤の歌の方が絶対イイよなと思ってたら、その辺をチャンとやってくれたし。
主役ということになってるビヨンセは「X-メン」におけるハル・ベリーみたなもんでした。
ただ、ストーリーを考えると、それも計算の内だったんでしょうがね。
ビヨンセってアッサリメイクの方がいいよね。終盤のドギツイ化粧だと魚みたいで。インスマウスって言葉がよぎりました。