実は中原昌也映画

龍が如く」を観たんです。
まず原作ゲームの方の話なんですけど、オレ持ってはいるけどクリアはしてないんです。
別に難しいゲームじゃないだろ?と言われそうだけど、十字キー以外のボタンは2つまでがオレの限界。
そこに○を3回押して■を1回、で△を2回ねとか言われると、もう下を向いてしまう。L1とR2?殺す気か。
なんとか進めたのは、葬儀場で暴れてボッタクリバーでイロイロあってのあたりまでだったか。
なんで、劇場版でほとんど主役の真島吾郎も見たことない。コイツ原作でもこんなんなのか?
いかにも三池映画のキャラクターって感じで可笑しい。コイツが出てくるとパッと画面が明るくなります。
今回は吾郎祭りでしたね。この映画の岸谷吾郎は縁起物だね。酉の市で売ってる熊手みたいなもんですよ。
オモシロ暴力男っていう役割は「リターナー」と同じなんだけど、あの時みたいなキツさは無かったです。
これはやっぱ監督の違いなんでしょね。Vシネで鍛えた三池崇史だから、バカやっても極道映画の雰囲気はある。
パルプ・フィクション」以降にゲップが出るほどあった、スタイリッシュといいつつ、実態は半笑いの安物アクションとは別物になってます。
岸谷吾郎には、次はどおくまんの漫画を主演でやって欲しいと思いました。
北村一輝はチョットわり食っちゃいましたね。相変わらずの悪魔顔で良かったんですけど。
ああ面白かった!今年に入って観た映画の中じゃ一番面白かった。もう一度ゲームに挑戦しようかな。


しかし、引っかかる部分もあって三池ファンの間では評価分かれるかもとは思ったんですよ。
この映画、作りとしては「荒ぶる魂たち」と「漂流街」の中間なんで、中途半端に感じる人もいるかも。
半端にゲーム再現すなよ、真面目にやれ!久々に全国公開の極道ものなんだからさーとか。
または、三池崇史なんだからもっとムチャやれよ!ミッキー・カーチスにカンフーやらせろ!とか。
実は後者についてはオレもチョット思った。ウンコもゲロも血もザーメンも出ないし。
今回はそういう映画じゃないからってことだろうけど、チト寂しかった。
あと、原作に参加してた人達で、いくらなんでも藤原組長は出るだろと思ってたんだけどねえ。アレクサンダー大塚出てたけど。
あ、渡哲也は無理だよね。
この映画の舞台って別の名前使ってるけど、新宿歌舞伎町ですよね。行ったことはないけど、そんくらい分かるよ。
それを踏まえた上で、終盤登場する大物政治家の描写を思い出すと分かるんです。
ヘリコをバリバリ言わせながら、町を威圧&破壊しながら飛び回ったり、軍団みたいなのが出迎えたり。
それって、つまりこういうことですよね。
そんなんがアアしてアアなるんだから、予算がスケジュールがの問題じゃないよなあ。団長に無理は言えないですよ。