マイト&オショウ

植木等の死について、友達と話してたんですよ。
その時のメンバーは全員オレと同い年。73年生まれ。
で、オレ以外の人間が皆で「スーダラ」だの「無責任」だの「お呼び出ない」とか言う。
この状況に物凄く違和感を感じたんですよ。
だって上のものってオレらが生まれる前のもので、知識としては知ってても、血肉となっているかと言えば違うから。
世の中には、後追いとは言え、イロイロ味わって己の一部となってる人もいるでしょう。
このときの面子は違ったんですよ。精々がカラオケで「スーダラ節」を歌うくらい。
また、上記のギャグだって、よくよく話を聞いてみれば志村けんというフィルターを通したものだったし。
いや、別にここで「はぁ〜半可通の知ったかぶりってやーね」てなことを言う気はさらさら無いんです。
そんな偉そうな口をきけるような身分じゃない。
そうじゃなくて、73年生まれの人間ならそれよりも先に思い浮かべるものあるでしょってことです。
ザ・ハングマンですよ。特にオショウ!
松金よね子に迫られてアタフタする植木等ですよ。
この番組が始まったのは80年。植木等が出てたのは85年までだったか。
つまり小学生の間は、ほぼ全ての期間オショウが出るハングマンを観ていたんですよ。
それに「ザ・ハングマン」って一部の人間しか観てないマイナー番組じゃなかったからね。
長い間に渡って続編が作り続けられたんだし、再放送だってしつこくやってた。
そんなことを言うと「お前、そんなにハングマン好きだったけ?」と言われたんです。
そうじゃないって。オレも特別好きなわけじゃないってば。子供のころ観たっきりだし。
長期間リアルタイムで接してたから自然と入ってきたんだって。
今となっては「ザ・ハングマン」よりクレイジーキャッツだのの方が語られる機会は比較的に多いでしょうよ。
しかし、子供の頃当たり前に接してたものより、後追いのものの方が先に出るっておかしくないか。
ここに、どうもスノッブ臭いものを感じるのは考えすぎだろうか。
てなことを言ったあたりで、別の話題に移ったからそれ以上は言わなかったけど。
33もしくは34歳の人間からのこの反応、どうにも不自然だ。
不自然すぎて、この世界ってやっぱりマトリックスなんじゃないかと久々に思いました。ウェイクアーップ!!