だってニコルソンじゃないか

デッドライジング」で遊んでおります。現在チェーンソーピエロのアダムと戦っております。
コイツ見て改めて思ったんですが、ピエロが楽しい存在だなんて、どこのどいつが言ったんだ。怖いよ!
白塗りだしキャーホーと騒ぐし、どう見ても発狂してるじゃない。
やり方にもよるんだろうけど、あのメイクってデスメタルコープスペイントと同じじゃないの。
子供の頃、東京に行った時にマックのイベントでドナルドがいたことあるんですよ。デカイ人形だったかもしれない。
オレ怖くて近づけなかった。これ特殊な話じゃなくて、一般的な感情だと思いますよ。
しかしこの怖ろしさは、カッコよさに転じる。直結してると言ってもいい。
ガキの頃はビビるだけだったけど、今はもう好みのタイプですよ。
ピエロがワーキャー言いながら暴れまわってる、それだけで採点甘くなるからね。
そんなオレが最も好きなピエロと言えば「バットマン」のジョーカーですよ。
映画版のジャック・ニコルソンが演じてるやつ。
ただでさえアレな面した人が、白塗りではしゃぎまわって毒ガス攻撃。もう跪くか腹を切るかしかないです。
この後観たのが「シャイニング」「イーストウィックの魔女たち」とかだったんで、完全にイメージ固定しました。
素顔でメフィラス星人を演じられるのはこの人だよなあと。
そのせいで、どんな作品だろうと「どうせ悪いことやってるに決まってる」と思うようになったんです。
そのイメージの固定が、最も威力を発揮したのが9.11テロの時ですよ。
あの攻撃の後、慈善活動で有名人が電話に出て皆を励ますってのがあったんですよ。ニュースで見ました。
スタローンとかブラピとか、沢山のスターがいたんですが、その中にジャック・ニコルソンがいたんですよ。
音声なしの映像だったんですけど、間違いなく「頑張って下さい」とか言ってたはずなんです。
でも、オレにはそうは見えなかった。邪悪な囁きをしてるようにしか見えなかった。
「混乱している今は、何をやっても罰せられはしない。思うがままをするといい」とか言ってるようにしか見えなかった。
そんなこと言われたって困る、私はイイことしてるのに...ニコルソンとしてはそう言うでしょう。
でもオレも困ったんだよ!そんなバカな!ジャック・ニコルソンがイイことするはずないじゃん!と。
結局「ディパーテッド」は観てないんですが、これではいつものジャック・ニコルソンだったらしい。
芳しくない評判と、どうにも煮えきらんアカデミー賞の結果から敬遠してたんだけど、観ればよかったかな。
この人、無理を承知で言うけど日本映画に出てくれないものか。
作品は「柳生一族の陰謀」のリメイク。誰を演じて欲しいかは言わずもがなってやつですよ。