やる気マリマン

ここのところ妙な形で話題になってる、マリリン・マンソンの新作が出るそうで。

イート・ミー、ドリンク・ミー

イート・ミー、ドリンク・ミー

発売は来月か。よし買うた。新作のビデオ観たけど、曲調は「メカニカルアニマルズ」っぽいね。
オレにとって、このマンソンって人はありがたい存在なんですよ。
こちとら音楽嗜好の基本がメガデスなんですよ。「ラスト・イン・ピース」がニュートラル。
そんなオレにとって、90年代のスタンダードはどうもピンとこないものだった。
パンテラとかフィア・ファクトリーなんてのはイイんですよ。アレは今でも好きです。
しかし、それ以外の大多数を占めるものは辛かった。
いや、チョコチョコ手を出してはみたんですよ。
まずは、いわゆるグランジニルヴァーナとかアリス・イン・チェインズとかパールジャムとか。
当時、これらにメタル界隈は反発してたけど、聴いてみると、少なくとも悪く言うようなものではないと思った。
聴いてるうちに「ああ、ソドムを聴きたい」と思ったけど。
次、コーンとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。この2つを一緒にするのは乱暴すぎるけどさ。
実はイイね!と思う瞬間はあった。でもやっぱノリ切れない。金払ってライブ行くかと言えば、行かないんですよ。
インダストリアルと言われるもので、例えばミニストリーは良かった。
でも主流となったナイン・インチ・ネイルズは、好きな曲はホント好きだけど、全体的にはキツイ。
アルバム聴いてる内に飽きちゃって、つい爪切ったり耳掃除してたりしてたから。
こんな感じで、どうにも合わない。何をどう言われようと、こりゃ嗜好の話だから合わんものは合わん。
そんな時に、当時の流行を取り入れつつも、基本は馴染みのあるものだったマンソンはありがたかったんですよ。
もちろんそれだけでなく、曲も良かった。「ザ・ビューティフル・ピープル」なんて名曲と言ってイイでしょ。

新作がどういう内容になるか分からんが、とりあえずケリー・キングに怒られない内容だといいなあ。


ついでに言ってしまおう。マンソンをありがたいと思った理由はもう1個あります。
それは当時のメタル周辺でされるやりとりに、心底ウンザリしてたからってことです。
当時メタル界隈は新興勢力にブツブツ言ってたんですよ。界隈ってのはBURRN!ですけど。
気持ちは分かるが、オルタナ勢に文句言ったからってどうなるってもんでもないでしょ?と思ってました。
一方、オルタナ、というかそれに乗っかった人達の物言いも鬱陶しかった。
新しいものを受け入れられないとはね(笑)てのは、まあいいよ。たしかにメタル界隈は変化に乏しいや。
でも、音楽とは自由なもの、なのになんでそこにしがみついてんだ?てな物言いにはイライラした。
オイオイ、自由ってんなら同じ場所にいるのもまた自由だろ。これもまた選択の1つだ。
また、この手の人達は同じ口で「ロックとは」なんてこと言い出すんですよ。
自由云々てのは、いろんな装飾引っぺがせば、流行ものに乗れ、でなきゃダセえってことですよ。
流行という限定されたものに乗れってな物言いの、どこが自由でどうロックなんだ?分かるように言ってくれ。
こんな風に、双方の物言いに辟易してたんです。マンソン聴いてると、それが払拭される思いがしたんですよ。
ああ、ホントありがたい存在だ。もう拝むね。ハレルヤ!