馬頭親分

店頭で「ゴッドファーザー」のゲームを見つけたんです。
http://www.japan.ea.com/godfather/xbox360/index.php
これXBOX360でも出てた、つうか日本語版あったんだ。いやあゲームのことは疎くなっちゃったから。
買うた!と思ったけど、まあ落ち着け。カバーに書かれてることだけでは、どんなゲームか分からん。
とりあえず検索して、内容を調べてからにしようと家に帰ることにしました。
その間、夢はブワーッと広がるワケですよ。
ジャケットにはマーロン・ブランドがバーンと描かれている。てことはヴィトー・コルレオーネを使えるに違いない。
ヴィトーといえば、大物ならではの落ち着きを持った人物だったけど、オレが操るヴィトーは一味違うぜ!
地位はドンだがハートは大友勝利。もしくは石川力夫。ニューヨークで「馬の首風雲録」を見せてやる!
まあ、こっちの性格が出て江田省一(省三)か槙原政吉になっちゃうかもしれないけど。
でも、自宅に着いて公式サイトを見てみたら、どうもそうはいかんみたい。
プレイヤーが使えるのはファミリーに入りたてのチンピラ。ヴィトーでもマイケルでもソニーでもない。
しかも「仲間からのリスペクトを集めろ」とある。つまり、今はまるで尊敬されてないってことですよ。
なんか地味だ。やっぱ、最初は下積みから始めなきゃいけんのですよ。
まあ、ゲームだから当たり前と言えばそうです。最初からドンじゃツマランでしょ?と言われたらその通り。
でも、オレの頭の中では、敵どころかマイケルやソニーも馬の首で殴り倒すヴィトーの姿が出来上がってたんですよ。
「ファミリーなんぞいらん!オレには馬の首がある!」と吠えるヴィトーの勇姿が。
ちなみに、これは「エリザベス」のケイト・ブランシェットの台詞が元なんです。
ブランシェット演じるエリザベス一世が、議会で「いつまでもヴァージンクイーンでもねえだろ」てなイヤミ言われた時に「ワシに夫はいらん!男妾がおればイイ!!」と啖呵きる場面あるんですよ。
いや、女王がワシって言うわけないんですけど、ワシって聞こえちゃうくらいの男っぷりでして。
というか、この「エリザベス」って完全に「仁義なき戦い」でメチャクチャ面白かったんです。
舞台は16世紀なんですけど、「昭和38年...」という小池朝雄のナレーションが聞こえてくる映画だったんですよ。


ゲームの「ゴッドファーザー」の話だったのに、何故か「エリザベス」の話になっちゃったんですが、これはつまり冷めちゃったってことですね。
いや、冷静になれば馬頭蛮人ヴィトーなんて、絶対にあり得ない話ではあるんですが。