大先生

たけくまメモを読んでたら、水木しげるの話が出てたんですよ。
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それで思い出したことがあります。以下、記憶だけが頼りの話ですよ。


鬼太郎が3度目のアニメ化をされた時か「のんのんばあとオレ」がドラマ化された時か、どっちかの時の話。
水木しげる小特集が放映されたんです。略歴の紹介やインタビューなんかがありました。
大(おお)先生が左腕を失っているってのも、たしかこの時知ったはず。
そりゃ大変だろうな。なんか書く時って、利き腕じゃない方も意外に使ってるから...なんてこと思いましたね。
インタビューでは、戦争体験とか貧困時代の話とか、しんみりした話も多かった。
でも相手は水木しげるですよ。それだけじゃ終わらない。
インタビュアーがシメで「これからもずっと漫画を描いていきたいですか?」と尋ねたんですよ。
明らかにYESって返事を期待して。期待どころか、そう答えて当然と思ってたんじゃないかな?
でも、返ってきた返事は...
描きたくないです。漫画なんかやめて、早く楽をしたい
いかにも水木しげるな発言ですよ。これ冗談なんかじゃなく、絶対に本気ですよ。ちなみに即答でした。
インタビュアーは固まってましたね。「そうですか...」と言うのが精一杯。
圧勝ってのは、こういう時のことを言うんだろう。もちろん、これ水木しげるだからOKな発言ですよ。
これが弘兼憲史だったら「分かった。やめろ。なんの問題もない」なんて思いますからのう。
上の話みたいに、大先生といえば「飄々」とか「身も蓋もない」てなイメージがあります。
でも、かなり露骨にムっとしてる時もあったんですよ。
これはオレが小学1年くらいの時だったか。てことは30年近く前の話だ。
夏休みの怪談かなんかの番組があって、大先生も出演してたんです。で、鬼太郎の話が出た。
司会はオッサンだったので、漫画のことを知らないのか鬼太郎を「おにたろう」と読んじゃった。
「きたろうです」とすかさず言う大先生の声色は、かなり低いものだったのを覚えてます。


最後に全然関係ない話。夏休みの怪談番組で思い出したことあります。
25年くらい前のこと、夏休みに有名人がお化けの扮装するって番組あったんですよ。
どうだ怖いでしょ〜とやった後、さてこれを演じてるのは誰かな?とクイズになってた記憶あります。
それにアントニオ猪木が出てたんです。演じた怪物はメデューサ(ゴーゴンと言ってたかも)。
タイタンの戦い」の、ハリーハウゼンのデザインをかなり意識したものだったような。
猪木=メデューサ。今でもサッパリ意味が分からない。
ちなみに、この扮装はよくできてました。猪木って般若顔なんで緑に塗るだけでもそれっぽい。
これなんかの記憶違いなんだろうか...