タラのアゴはホントに長い

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」を観たんです。
連休最終日のレイトショーだし、誰もいねえだろと思ったら、ロビーには20人くらいの人がいる。若い人も多い。
え、オレ世間を見誤ってた?と思ってたら、「ヱヴァンゲリオン新劇場版」と時間が被ってるだけだった。
まあ、そうだよな。しかし、こんなタイミングで人がいるんだから、ヱヴァって本当にヒットしてんだね。
そう思いながら、さらにロビーを見渡すと、明らかにヱヴァではなくジャンゴの客がいる。
人は見かけによらないというけど、こればっかりはジャンゴでしょって人達が。
マルドゥック機関とか第10使徒サハクィエルとか、そんなことは間違っても口にしないであろう人達が。
その数4人。ジャンゴ上映室に入ると、その4人全員がいた。やっぱ人は見かけなのか。教えて牛股厳左衛門。


で、映画の話なんですけど、これ予告を観た時はヤバそうだなと思ってたんです。
エスタンではあるけど、源氏とか平家と言ってるし刀持ってる奴いるし、時代劇風じゃないですか。
時代劇と言っても、頭に「ネオ」とか「新感覚」とか付いちゃうタイプですよ。
この手のやつって、観てる方が恥ずかしくなって一目散に逃げ出したくなることが多い。半信半疑で劇場に向かったんです。
観てみると普通に面白いじゃん。西部劇としてどうかと言うのは分からないけど、活劇として十分楽しめた。
意外と西部劇になっているって言われるんですけど、知らないオレでもそれ分かりますよ。
というのも、モノノフがどうこう言いつつも、ほとんどがガンファイトでしたからね。銃VS刀もあるけど。
まあ、ガンファイトといってもリアルなものではなく、明後日の方向に向けて発砲したら、なぜか銃弾が軌道を変えて命中するなんてのも出てくるんですがね。
ここで「皇帝」のホル・ホースとかセックス・ピストルズとか言う人は多いと思うけど、オレとしてはフリードリヒ・ボックの鬼勁みたいだったと言っておこう。
残酷ギャグもあるんですが、これはチョット控えめ。「極道戦国史 不動」や「殺し屋1」みたいにはいかない。
撃たれて胸にデカイ穴がボッカリが開いてという「地獄の謝肉祭」みたいな場面あるけど、これもサラっとしてるし。
残酷抜きのギャグは多かったんですけどね。
香川照之はかなりエグイ状況だったではないかと言われるかも知れないけど、アレくらいは普通ですよ。
キン肉マン」ばりのいい加減な生命力を持つ男の役ですが、これくらいなら「少林サッカー」にもあったし。
そういやこの人、何故かゴラムのモノマネしてるんですよ。「ロード・オブ・ザ・リング」の。
いや、ギャグなのは分かるけど、なんでゴラムなんだろ?ずっと不思議でしたね。
あと、石橋貴明が出てるんですけど、終盤その理由が分かります。それやりたかっただけかよ!って具合に。
ラストは「男の物語」でしめて、そこに被さる北島三郎の歌唱。これグッときましたね。CD買おう。


とまあ楽しんだんですが、残酷ギャグ以外に残念だと思ったのが、平家のボス清盛のキャスティング。
佐藤浩市も悪くはなかったんですが、あれなら竹内力でやればよかったのに。
この映画、なぜか全編英語なんですけど、力兄ィが英語喋ってるって想像するだけで可笑しいじゃん。
これからは全ての映画に竹内力を出すべきだね。いや、TVもNHKの大河ドラマとかはそうするべき。
冗談としてはツマランって?ベタすぎ今更すぎ?いや、オレ本気ですから。真剣にオールリキ化を願ってますよ。