5人だってばさ

マハリ〜ク ヒズボ〜ラ バビロニアンアンアン
パズズの国からやってきた ちょっとパンクな女の子 マルジ〜マルジ〜


ペルセポリス」って映画になっとったんですね。評判もイイ。
原作はチョット前に読んでまして。
内容は著者であるマルジャン・サトラピの半生記。サトラピはイラン出身の69年生まれ。
69年生まれでイランてことはイロイロあるんですよ。イラン革命とかホメイニとかイ・イ戦争とか。
これだけでもメガ牛丼を1分で食えよってくらいのボリュームなんですが、加えてサトラピって人はチョット変わったポジションにいて、それゆえの苦労も加わるんですね。
この人の両親はイラン!ゆえにイスラム!ってんじゃなくて、欧米的な思考の持ち主...というより日本にも沢山いそうな感じの人達なんですよ。
そこで育ったサトラピも、オレらに近い考え方をするようになる。あくまでも近いだけですがね。
子供の頃はそんなこと関係ないけど、成長するにつれ徐々に滲み出てくるようになるんです。
オレはイラン人の一般的な考えについて、当時のも現在のも知らないけど、それでもコレは平均的なものとはチト違うんだろうなと思うんですよ。
だから、読後の感触としてはイラン在住の特派員によるレポートって感じでしたね。読み応えのある本でした。


でも、オレは今でも脳内は「スレイヤー」と「忍法」と「河童超獣キングカッパー」が充満してる人間ですからね。
そういう人間だから、一番反応したのは、アイアンメイデンが絡むエピソードなんですよ。
まだサトラピがイランに住んでる頃、トルコに出かけるからお土産なにがイイ?と聞かれた時のチョイスがアイアンメイデンのポスターなんだよ!
で、それをもらった時の反応は「サイコー!」。
舞台が80年代半ばのメイデンが人気絶頂期の頃だからってのもあるんだろうけど、メイデン好きの女の子か。
オレの周りにそんな奴は、ただの一人だっていなかったね。
で、このエピソードで、サトラピの母親が言うんですよ「アイアンメイデン?あの野蛮な4人組?」
メイデンは5人だろ!でもこれはあんまり興味ない人の発言なんだから、別にいいのか。
と思ってたら、件のポスターに書かれているのも4人。つまり演出ではなく、作者がホントに間違ってるんですよ。
まあ、間違いがあるのは仕方ないし大したことじゃないけど、でも編集だか誰かが指摘しろよ!
間違ってる描写は他にもあって、サトラピがイランでも放映されていた「おしん」のことを誤解しているんですよ。
そこには訳者の注釈がちゃんと入ってるんです。
なんだよ「おしん」はフォローしてもメイデンは見殺しか。エディより大根めしか。
かわいそうって点ならメイデンだって負けてねえぞ。だってブルース・ディッキンソンの顔みてごらんなさいよ。

この進化論の正しさを痛感させる顔立ち。もうミッシングリンクとかどうでもイイ。これでOK!
映画ではちゃんと5人になってるのか。それを確かめるためにも、映画版観たいです。