フォロー・ザ・サイン

アイアンメイデンとか言ってたら急にメタル熱が甦ってきて、久々にハロウィンを聴きました。
今年の2月に来日するそうで。知らんかった。
最近のアルバムは聴いてないんですが、昔はけっこう入れ込んだバンドで、ライブにも行ったことあります。
以下その話。


「ピンク・バブルス・ゴー・エイプ」のツアーだから、時期は92年の秋だったか。
新曲の披露の後、「グッドナイト!」と言って一旦メンバーが引っ込んだんです。
まあ、時間的にもこれで本編終了かって頃合でしたが、その前のステージの様子がどうもおかしい。
ドラムのインゴ・シュヴィヒテンバーグがドラムキットに突っ伏している。
さらに、残りのメンバーがその周りに集まってなにやら話している。
その状況が1分くらい続いてからの「グッドナイト」だったんです。
この日オレは2階席にいて、ステージを見下ろす形だったから、その様子が全部見えたんですよ。
なんか変だな?とは思ったんですが、深くは考えずアンコールでどの曲やるのかな?と期待してました。
しかし、いくら待っても戻ってこない。10分近く経っても出てこない。
こっちは手拍子しながら待ってんですよ。もう手がだるくなって腹立ってきましたね。
客電は消えたまんまなんだから、また出てくるのは明らか。もったいぶるなよ!こんなんお約束だろ!
すると「しばらくお待ち下さい」と場内アナウンスが流れたんですよ。
ここでアナウンスとは。さすがに何かあったなと思いましたね。
さらにしばらくして、マイケル・キスクとマイケル・ヴァイカートの2人だけがアコギ持って戻ってきました。
そして「イエスタディ」を歌い始めたんですよ。会場中に「なんでまた?」って雰囲気があふましたね。
歌い終わると2人は引っ込み、そして「本日のショウは終了しました」とアナウンス。客電がパッ点きました。
客は全員「エエーッ!!」って言ってましたね。オレも言いました。


時間は経って94年初頭。インゴ・シュヴィヒテンバーグが体調不良を理由に脱退というニュースを知りました。
そして95年。なんとインゴは自殺してしまったんですね。鬱病を患っていたらしい。
晩年は酒とドラッグに溺れ、体はボロボロだったとか。体調不良というのは、そういうことだったんでしょう。
じゃあ、あのライブの出来事は...あの時もう体はおかしくなってたんだろうか。
ハロウィンってのは、どっちかと言えばクリーンなイメージのバンドで、下手すりゃガキ向けとも言われる楽曲がそのイメージをさらに強化してるんですよ。
このバンドをして、死だの破滅だの退廃だのを思い浮かべる人ってまずおらんでしょ。
そこに、ブライアン・ジョーンズばりの事態が起こるんだからねえ。いや、こちらに他殺説はないけど。
これ日本で言ったら誰になるんだろう。ハロウィンに相当するグループってのはチョット思いつかない。
あえて、本当にあえて言うなら爆風スランプから、酒とクスリで自殺者が出るようなもんか。
でも、サンプラザ中野は今現在クスリやってそうですね。ああ、ホメオパシー
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2007/09/93_5384.html