ああ大自然

近くの劇場で「アース」を上映してるんですよ。
守備範囲ではあるので観たいとは思う。この手の映画って、根っこの部分はモンド映画じゃないですか。
特に海洋モノは異形生物がゾロゾロ出てくるので楽しい。
深海魚なんて化物じみた連中が多いし、中には人と同じか、もしくはデカイやつもいますからね。
深海までいかなくて、割と浅いところでもタコとかシュモクザメとか、旨みたっぷりな連中もいる。
いやあ、海って豊かですよね。


そこまで言うなら「観たいと思う」ってのはおかしい。「絶対に観る」だろ。なんでためらうの?
そう言われるかもしれないし、そりゃご尤もです。
でも、この手の映画って旨みのある部分ってチョットだけで、ほとんどは眠気を誘う場面なんですよ。
そりゃイルカやペンギンを見て「カワイイー」とか「キレー」とか思いますよ。
思うけど、それだけの映像が延々と続くとやっぱつらい。観ても3分が限度ですよ。
映画が2時間くらいあったら、1時間半は「それだけの映像」なんです。
なんでチョット二の足踏んじゃうんですよ。以前観た「ディープ・ブルー」がまさにソレでしたね。
「アース」って「ディープ・ブルー」と作り手が同じだそうで、当然作風も同じらしい。
それはキツい。オレ映画館で寝ちゃうことって殆どないけど、「ディープ・ブルー」はチョット寝たからさあ。


でも「ディープ・ブルー」と同じならば!という期待もあるんですよ。
あの映画、少しとはいえ強烈な映像もありましたから。
特にシャチが出てくると俄然盛り上がる。キラー・ホエールの名は伊達じゃない。
シャチの映像で凄かったのが、まず狩りの場面。
獲物はクジラの親子なんですけど、当然弱い子クジラを狙うんですね。
体当たりしたり噛み付いたりするんですが、交替で上からドカンドカンと圧し掛かったりもする。
これは息継ぎを妨害するためなんですよ。そして弱らせ、腹をえぐるワケです。エゲツないのう。
狩った後は食うんですが、食料とするのは体のうちのごく一部。まあ、クジラを丸呑みはできんですから。
食い荒らされた死体が、血を流しながら漂う映像は壮絶かつ悲壮であります。
後はアザラシを襲撃する場面ですね。これは動画見つけました。

観るのは2度目だけど、やっぱ凄い。
まず、あんな波打ち際まで襲い掛かってくるのに驚きましたね。
そして、動画の4分過ぎくらいから始まるアザラシ遊びの場面。ラストは尾でバーンと跳ね飛ばす。
これぞハリケーンミキサー!!海はスゴイ。可能性に満ち溢れてますね。
やっぱ頑張って「アース」観に行こうかなあ。


ここまでで思ったんですけど、格闘家の人は海を目指すべきですよ。もう陸上は大方制覇したから。
己の四肢のみでシャチやサメ(体長2m以上に限定。デカイほどイイ)を屠りさる。これだ。
で、最終的はサメを噛み殺す。
他人事だからってムチャ言うなといわれるかも知れないけど、ご安心下さい。
種類にもよるけど、サメの咬合力って3トンくらいで人間とあんまり変わらんそうです。
そりゃ向こうは口がデカイとか、歯がとにかく鋭いとかあるけど、力そのものは同じ条件。
別に丸呑みしろってワケじゃないんですから、やればできる!
魚類にごときに、いつまでもジョーズを名乗らせてたら人類の名が廃るってもんですよ。ガンバレ!