時にはアメリカかぶれ

ロブ・ゾンビの「アメリカン・ウィッチ」のPV。

これ大好きでして。ゾンビ!狼男!魔女(すっぽんぽん)!巨大モンスター!と、大変にぎやかでイイんです。
基本的にグチャドロな絵だけど、愛嬌もあるところがイイ。
アニメ制作を担当してるのはデヴィッド・ハートマン。俳優のほうとは同姓同名の別人。
ハートマンの絵はここで見れます。
http://www.sideshowmonkey.com/sideshowmain/illustrations.html
オリジナルに混じってレザーフェイスや「ゴーストハンターズ」もあるところをみると、同郷の人間ですよ。


なんでこの話なのかというとを「鬼公子 炎魔」を観たからなんです。

鬼公子炎魔 1 [DVD]

鬼公子炎魔 1 [DVD]

ドロロンえん魔くん」の青年版です。青年といっても、20年くらい前の「炎魔地獄」とは無関係。
えん魔くんを今風にアレンジして、なんとなくオリジナルの風味も残してるという、よくあるタイプ。
内容はというとサイコホラーなんですよ。宣伝でもエロティック・サイコ・ホラーとうたってるんです。
心の闇とか歪んだ愛とか、そういうのが題材なんで、絵はかなり地味。怪物もチョロっとしか出ない。
悪いことでは全くないけど、でもそういうのって散々やったじゃん。
どれくらいやったかというと、実際には目にする機会は減ってるのに「ああ、またか」と思うくらいに。
そういう状況だから、こっちも厳しい目で見るワケですよ。多少のことじゃ納得せんよキミィと。
実際、楽しめんかったです。全4話だけど、1話でもういいやって思ったんですよ。


そういう状況の話とは別に、永井豪作品のうち、かなりのものが湿り気の少ないものじゃないですか。
当人の口から「明るいエッチ」なんて言葉が出るくらいの世界ですよ。
もちろん無神経なものではなく、土台にはネッチョリしたもんあるけど、でも能天気でしょ。
そういうこと考えると、えん魔くんを今やるなら、インチキ臭い明るさがあるアメリカン・ホラーですよ。
アメリカのホラー系サイト見ると、必ずぶつかる「見世物小屋だぜウハハハ」っていうノリですよ。
このインチキ臭〜いウハハハノリってのが重要ですよ。ジョックス的な「明るさ」じゃ価値がないから。
それに、この手のノリって、今となってはアメリカにしか無いものではなくなってるじゃないですか。
日本にだって、こういうことをやりたがってる、もうやってる人っているじゃん。それも決して少なくない数で。
だから、決して突飛な意見とは思わないんですがね。
やっぱハロウィンが、ジャック・オー・ランタンだけではなく、ガチで定着せんうちはダメなんだろか。