ドイツ人ジャーマン

友人と忘年会してた時のヨタ話。
集まったのは、いづれもオタクとかマニアとか、そんな言葉で括られる連中。
全員が35歳。中・高と一緒だったので、共通点は多いものの、嗜好はバラバラ。
ガンダム三国志が好きと言うのもいれば、マクロスや鈴宮ハルヒが好きってのもいる。
オレが「ピンヘッドが」と言うと周りはキョトンとするし、他の奴が「ハレハレユカイ」言うとオレは分からない。
それぞれ守備範囲が違うので、なんの説明もなく話せるネタは意外に少ないんですね。
で、皆が知ってるガンダムの話になったわけです。最近のものは誰もしらないので、ザクやゴッグが出てる時代限定でした。


ある時期からジオン公国をやたらナチっぽく描写することが増えてきた。
たしかに元々ナチス政権下のドイツを思わせる設定は数多くあり、当然といえば当然の変化ではあります。
どういう変化があったかと言えば、例えばリック・ドムIIなんてのがいるんですよ。
IIはどう読むかというと「ツヴァイ」。「ツー」や「に」じゃないんです。
ゲルググJってのもいる。Jはどう読むかというとイェーガー。ドイツ語で狩人を意味するjagerの頭文字をとったそうで。
他にもケンプファーだのノイエ・ジールだの「ドイツ(ナチス)っていい感じ〜」なネーミングが連発するんです。
これらの名称が使われるようになったのは、最初のガンダムから15年くらい経ったころ。
時間がたってみると、あの当時のネーミングはあまりに適当だった。今となってはちょいとキツイ。
だから、もうちょっとカッコつけようよ...ね?という考えが出てくるのも分かります。
そして、さっきも言ったようにジオンは元々ナチスっぽい。
でも、オレは嫌だった。これはそれらドイツっぽい名称を初めて知った時からずっと思ってることですよ。
なにがツヴァイだイェーガーだってんだよ。そんなこと言っても、前にあるのはリックでドムだしゲルでググじゃねえか。
ケンプファーノイエ・ジール?その横にはギャンとかアッガイがいるんじゃねえか。
ギョウザの王将のメニュー見たら「まんぷく定食」とかある中にいきなりドイツ語あったらバカみたいじゃないの。
これはそういう話ですよ。
登場人物にもいえる事で、シュタイナーとか出てくんですよ。
今更そんな実際にありそうな名前使ってもだ、同国にデニムとジーンがいるって事実は消せないってんですよ。
演出ってのは基本的にカッコつけですよ。だからこういう行為そのものには文句言いません。そこまでガキじゃない。
しかし、このカッコのつけ方はイカン。あまりに小賢しい。薄っぺらい。カッコ悪い。
そもそもドイツ=ナチスってのもベタすぎだって。他にもあるじゃないのさあ。
そんなにドイツ(ナチス)っぽいのがお好きなら『超兄貴』のサントラでも聴いてりゃイイんですよ!


・『世界の兄貴達』 マノウォーの『ウォリアーズ・オブ・ワールド』を100年先取りした名曲。


このドイツっぽ〜いジオンってのはかなり古い話ではあるんですが、この種のヤリクチは今でも多数目にします。
同じカッコつけるんなら、もっと違うやり方でやってくれ。切に願うものであります。