眼球と妖怪と海鮮料理

気がつけば前回のエントリより2ヶ月。この間イロイロあった。
観たい映画もかなり見逃した。『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』『チェイサー』...沢山あるなあ。
そんな状況の中、オレは強引に時間を作り、水木しげるロードに行ってきたんですよ。
オレは山口県在住。水木しげるロード鳥取県境港市にある。向かうには山陽から山陰へと山を越えにゃならん。
カーナビで計算した結果、全て高速でいくより山道に入った方が早く着くとなったのでそちらを選択。
確かに運転時間は短縮された。しかし山を強引に切り開いた道だけあって、ヘアピンカーブの連発。というかそれしかない。
こういう時、BGMにスレイヤーはイカンね。つくづく思いましたよ。


よりによってこの曲だった。あと『ピース・バイ・ピース』とか『マインド・コントロール』とか。


境港に到着した時はすでに夕方。宿に入り、シャワーも浴びて、さあ飯でも食うかとなった時には日も落ちていた。
ふと街灯を見てみるとこんなでした。

昼間の様子は写真で見たことあったけど、点灯してる状態でははじめてだったんで驚いたね。
しかしこれ、全く事情を知らない人々、例えば外国人なんかから見たら異様な光景でしょうね。
「なぜ街灯が眼球なんだ?芸術の町とかなら、あえて不気味ってのも分かるが、ここ漁港だろ?」てな感じで。
これは目玉の親父というキャラクターで…と説明しても「日本人は眼球を可愛いと思うの?」とさらに困惑するでしょね。


で、ちょいとノド渇いたなあと自動販売機を探すとコレですよ。

バックベアードアメリカ妖怪大統領!鬼太郎とかでなくコイツってところに、本拠地であるという実感を感じますわい。
この時オレは日本酒を4合ばかし飲んでおり、脳みそはジンジンしておりました。そこに不意打ちでベアード。
もうテンションが上がり、いや上がりすぎてチョットばかし頭おかしくなってましたね。
だって、今この瞬間ならば屈強な黒人5人と殴り合っても、少なくとも負けはない!とか思ってたから。
ちなみに、この泥酔者ならではの思考、どうも口に出してたみたいで、後に同行人に言われたんですよ。
「そういや、あの時黒人がどうこうとかブツブツ言ってたけど、あれなんだったの?そんな人いなかったけど」
素面になってから聞かされると、落ち込むことこの上ないですね。


次の日の朝、満を持して観光開始。
9月の上旬、平日という条件なので、人はおらんだろ思ってたら、いましたね。どこに目をやっても4,5人はいる。
ざっと見る限り、この日の来客は100人は軽く超えると思う。平日でこの集客はスゴイ。
全国で行われた町興しの中で、数少ない成功例と言われるだけのことはある。これ休日に行ってたら大変だったろう。
ほどほどの賑わいという、実にイイ雰囲気の中、ブロンズ像を全部見るのは当たり前、スタンプラリーだってやったよ。
妖怪神社、ゲゲゲの妖怪楽園、河童の泉、そして水木しげる記念館と、施設も全てまわった。
写真を撮りすぎて収集つかなくなったけど、その中でチョット面白かったのがコレ。

べとべとさん。言わずと知れた人気妖怪であります。
この写真じゃよく見えないけど、口の中に大量の硬貨が入ってるんですよ。100円とか5円とか。
つまりこれ、お賽銭なんですよ。大阪のビリケンみたいに縁起物になってるんですね。
あと、ブロンズ像には全てネームプレートが付いてるんですが、なぜか目に付きにくい場所にある。
なんで?としばらく考えて分かったよ。妖怪の名前当ててごらん、そこの妖怪博士くん!ってことですよ。
その勝負買った!オレだって昔はクラスの妖怪博士と呼ばれた男だぜ!
結果、全134体のうち、分からなかったものが1体、間違えたのが2体、131体の正解となりました。
ああ、悔しい。しかし楽しかったね。だって30分くらいかと思ってたら、2時間たってたからね。


いやあ楽しかった。どこみても水木しげる物件ですからね。
鬼太郎関連がメインだけど、『悪魔くん』『河童の三平』も少しはあるし、ブロンズ像の中に“コケカキイキイ”がいるの見つけた時は興奮したね。
あと飯も美味かった。そもそも漁港だから、海産物は豊富なわけですよ。

この海鮮丼、写真では分からんけど丼もバカでかく、ボリュームがスゴイ。これで2100円なら安いと思う。
最高の旅行でした。帰りはまた山の中をグルグルウネウネで辛かったが。