ホラー映画ベスト10

ワッシュさんのホラー映画のベストテンに参加します。
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20121031

こういうのは余計なことは考えない方がいいのは間違いないです。
でもオレは今年39歳、小学生の頃にSFXブームがあった世代なんですよ。
昨日は内臓、明日は流血、臓物畑でドンジャラホイってのが俺らの日常生活だったんですよ。
だから目移りする。とても決まらない。なので基準を設けて選びました。
観てる最中に逃げ出し、もう2度と観たくない!と思った映画ベスト10。
後に再見、2度とどころか何回も観てるものもありますが、鑑賞当時は本気でビビってたんですよ。
本気でビビるとは、刺激物として、娯楽として受け止めることができない恐怖を感じたということです。
なので、子供の頃に観たものばかりになるし、全てテレビ放映での鑑賞であります。

1.スクワーム(1976米、ジェフ・リーバーマン監督、ドン・スカーディノ主演)
2.ハエ男の恐怖(1958米、カート・ニューマン監督、アル・ヘディソン主演)
3.吸血鬼ゴケミドロ(1968日、佐藤肇監督、高英男主演)
4.マタンゴ(1963日、本多猪四郎監督、久保明主演)
5.マニトゥ(1978米、ウイリアム・ガードラー監督、ハリー・カーティス主演)
6.ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978日、吉川惣司監督、山田康雄主演)
7.宇宙から来たツタンカーメン(1982米、トム・ケネディ監督、ベン・マーフィ主演)
8.鬼畜(1978日、野村芳太郎監督、岩下志麻主演)
9.震える舌(1980日、野村芳太郎監督、渡瀬恒彦主演)
10.アルゴ探検隊の大冒険(1963英、ドン・チャフィ監督、トッド・アームストロング主演)

以下、コメント。
1.スクワーム 
そりゃもう顔面からゴカイがニューンの場面で脱走ですよ。ゴカイたっぷりの場面も気色悪いことこの上ないですが、体内から虫がって時点でさあ。
2.ハエ男の恐怖
有名なラストシーン、頭が人間のハエに、蜘蛛がゆっくりと襲い掛かってくるアレですよ。次の日、学校では話題独占でしたね。
3.吸血鬼ゴケミドロ
額がバックリ割れて粘液状のなんかが出てくるという、未知の事態に小学生のオレは戦慄しましたね。この映画を観る少し前、ハヤカワ文庫版『死霊狩り』の口絵を偶然見てしまい、あまりの気色悪さにビビりまくっていたところにゴケミドロ。四面楚歌でした。そして十数年後、ゴケミドロと『死霊狩り』は共通点の多い作品であることを知り、感心したもんです。
4.マタンゴ
いわずもがなのマタンゴ人間。これ怪獣もんじゃねえの?なんであんな怖い奴でてくんのよ!と恐怖し、怒りすらしたね。
5.マニトゥ
並べると分かってきたけど、オレが子供のころ恐れてたものって、体内に何かが入り込む(後に出てくる)と人体が異様に変形するなんですね。「機械にだってマニトゥ(精霊)はおる!」という一種パロディ的な発想って、菊地秀行みたいだなあって再見時に思いましたね。
6.ルパン三世 ルパンVS複製人間
オレが観た時はサブタイトルは付いてなかった。ラスト直前のマモーが「不・二・子…」と呻きながら燃え尽きる場面ですよ。アレがホントに不気味で怖くて。その後のデッカイ脳味噌でなんだかワケ分からんとなりましたが。
7.宇宙から来たツタンカーメン
こういう時にこのタイトル出すと失笑されんですよ。ウケ狙いのつもり?つまんねーよって。違うんだよ、ホンッとに怖かったんですって。人体にカビが生えるってのがおぞましくて。ラストで茫然とかは大人の言うことですよ。
8.鬼畜
おひつに醤油をぶっかけて、ご飯を台無しにしちゃった子供に対し、岩下志麻がとる行動が恐ろしくてねえ。子供抑え込んで「そんなに食いたきゃ食えー!!」と口に無理やりねじ込むんですよ。オレが初めてみたDV。戦慄したね。
9.震える舌
「ハショーフー」という言葉が、おぞましい呪いの言葉に聞こえたもんです。この映画観た後、オレは泥遊びもしないし、砂場にすら近寄らなくなったんですよ。あまりの恐ろしさに、ラスト子供が助かるなんて忘れていた。再見するまであの子は死んだと思ってたからねえ。
10.アルゴ探検隊の大冒険
これは全くもってホラーじゃないんですが、ハーピーが出てくるじゃないですか。独自のアレンジがなされ、コウモリ人間の姿をしたハーピーが。あれが恐ろしくて、オレは逃げ出したんですよ。で、思わけですよ。あいつが家に来たらどうしようって。その時オレが考えた理屈が「アレは外人だから。遠くだから。ワザワザ海を越えて、ド田舎の家までこないって。だから大丈夫」でした。ガキなりのロジックですが、なかなかイイ理屈ですね。ギリシャから山口のド田舎に来るバカいないもんなあ。


以上、ホラー映画ベスト10でした。